スプリングバンク蒸留所 10年 ある時に飲んでおきたいキャンベルタウンモルトウイスキー / 中野 Whisky Burgers

スプリングバンク10年

「モルトの香水」と謳われるウイスキーをご存知でしょうか。
その華やかな香り高さから敬意と称賛を込めてそう呼ばれているワケですが、少量生産かつ必然とも言える人気と需要の高さゆえ、市場に出回ったとしても即完必至。相見えることも容易とは言えません。
ですが、ここで朗報。当店にも待望の再入荷となりましたので、改めてご紹介してまいります。

 

Springbank 10y
スプリングバンク 10年

スコットランドはキャンベルタウン、かつてのウイスキー一大生産地に残存する3つの蒸留所のうちのひとつがスプリングバンク蒸留所。
創業は1828年。
約200年もの歴史を持ち、スコッチウイスキーの伝統的な製法を受け継ぎ続けているのも大きな特徴。
設備も創業当時のものが現在でも多く使用されています。

中でもウイスキー製造の初期段階である製麦工程では「フロアモルティング」と呼ばれる失われつつある技法を継承。
多くの蒸留所はオートメーション化された製麦によるモルトを使用するようになりましたが、スプリングバンクでは職人の手作業によって原料である大麦を撹拌、長い時間を掛け繰り返すことで発芽を促します。

蒸留工程においても独自の「2.5回蒸留」を採用。
スコッチウイスキーのトラディションと言えば初留・再留の2回蒸留ですが、スプリングバンクでは初留を経たローワインを一部再留には回さず、3回目の蒸留の際に混ぜるのがこだわり。
蒸留回数が増えるとライトな酒質が生まれますが、このユニークな工夫が唯一無二の厚みのある味わいの秘密のようです。

そしてボトリングまでの工程を全て自社で完結。
まさに丹精込めて作られたウイスキー、納得の少量生産。作り手のこだわりに思いを馳せ飲んでいただきたい一杯です。

以下テイスティングノート。
塩炒りしたナッツ、ピーナッツバターにイチジクや柿のフルーツのアロマ。
芳醇な麦の風味が広がり、ドライオレンジの甘みのほのかな苦味、次第にシナモンやペッパーのスパイスが複雑に絡み合います。
やさしいピートを感じながら緩やかで綺麗な余韻。

 

Keisuke Kosaka 小坂啓輔

Whisky Burgers Bar
中野/東京都中野区中野2-30-8 立川ビルB1
03-5340-5808
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