2019/07/24
サントリーがアメリカ向けにリリースしているジャパニーズブレンデッドウイスキー、季(TOKI)入荷しました。
いわゆる逆輸入ウイスキーです。
白州をベースに、山﨑と知多をブレンドしたもので、ストレートで飲むと白州と知多からくるジャパニーズらしい清涼感が素晴らしく、
ハイボールで飲ませたいウイスキーであるということがよく分かる味。
ハイボールはやはり素晴らしく、舌に残る僅かな後味が爽快さを出しています。
サントリーの四代目チーフブレンダーの福與伸二さんが手掛けた渾身の作とのこと。
最近、福與さんはAOというワールドブレンデッドウイスキーも手掛けるなど、意欲作が多く出ています。
さて、ここ数年ジャパニーズウイスキーが枯渇状態という中で、アメリカ向けにこのような商品をリリースし、日本では販売しないというのもサントリーの戦略としては面白いです。日本向けに出したら一瞬で買い占めや価格高騰が起こりそうですしね。
こちらのボトルはアメリカで発売当初の市場価格がだいたい響より少し高いくらいとのことでしたが、現在はやはり高騰しているようです。
ただここ最近、ノンビンテージの山﨑、白州の小瓶はコンビニで見かけるという情報も多く入ってきており、多少のリカバリーがかかっているようにも感じます。
今後の復活が期待されます。
ちなみにサントリーは「チーフブレンダー」と表記しますが他の蒸留所、他の会社は「マスターブレンダー」と言われることが多いです。なぜ違うのかというと、実はサントリーにもマスターブレンダーはいます。鳥井信治郎の孫の信吾氏で、マスターブレンダーは初代は鳥井信治郎、二代目が佐治敬三、三代目が鳥井信吾と、代々鳥井家があくまで責任者で、そのもとでウイスキーづくりを統括するのがチーフブレンダーという位置づけです。
この辺の考え方がサントリーらしいですね。