2020/02/02
平井のブログ第21弾は、スカイ島にある蒸留所。タリスカー 蒸留所をご紹介します!
タリスカーとはゲール語で「傾いた斜面の大岩」という意味を持ちます。「タリスカー」の名前は創業者となるマカスキル兄弟が住んでいた家の名前に由来します。
蒸留所が建てられたスカイ島は別名ミスト・アイランドと呼ばれ、霧でよく覆われます。
早速製造工程ですが、発酵にはブラジル産のパラニア松を使ったウォッシュバックを使っています。仕込水には蒸溜所裏の丘の上に点在する複数の泉の水を利用しているようです。
ポットスチルはストレートヘッド型とボール型の2タイプで初留・再留釜合わせて計5基あり。これらを変則的に使用しています。釜のラインアームは独特なU字型のデザインをしており、冷却槽は水を張った層の中にパイプを通す昔ながらの手法。ワーム・タブを今でも行っています。このラインアームの独特な形状とワーム・タブを取り入れた冷却法がタリスカーの風味を作り出しています。
熟成に使用している樽は長期間使用した北米産アメリカンオークで作られた250リットルのプレーンオーク樽がメインでしたが、最近はポートワイン樽などを取り入れた新たなラインナップを販売するなど、多様化してきました。蒸留所の最大生産能力は190万リットル。大量生産が可能なので、ジョニーウォーカーなどのブレンデッド・ウイスキーのキーモルトとしての提供も行っています。
スパイシーハイボールとしても有名なタリスカー。是非召し上がってみてください!