2025/03/21
ウイスキーを飲むとき、さまざまな味わいが感じられます。
その中でも今回は「甘み」に注目して、違う甘みを感じられる3本をご紹介。
まずはウイスキーについて。
実はウイスキーは糖度のないお酒、糖分は蒸発しないため蒸留の工程で取り除かれてしまうそうです。
ではウイスキーの甘みとは何からくるものなのか。
一つ目は「原料の甘み」。
ウイスキーの原料となる麦やトウモロコシ、コーンなどの穀物由来の甘みは、蒸留する時点でのアルコール度数を下げて行うと糖分が少し残るそうです。
蒸留の際のアルコール度数が低く設定されているバーボンやテネシーウイスキーは、その甘みが感じられやすいものが多くなります。
二つ目は「樽由来の甘み」。
ウイスキーは基本的に樽で熟成をさせるもの。
その熟成の間に樽から香りが移り、それが「甘い」と感じられます。
これが全てが一緒という訳ではありませんが、よく使われる樽の傾向をご紹介。
バーボン樽:バナナ、カスタード
シェリー樽:ドライフルーツ、レーズン
新樽:カラメル、バニラ、木
三つ目は「アルコール」。
これは体の化学にもなりますが、人は「アルコールの刺激」と「甘い香り」を同時に感じると、それを脳が甘いと感じる、錯覚するそうです。
上記のように樽由来の甘い香りが40度を越えるアルコールと同時に感じることで、甘く感じていると言えますね。
このように、ウイスキーはさまざまな要因で「甘み」を感じることができるお酒です。
今後飲むときは、ぜひ少し気にしてみてくださいね。
では当店にある3つのウイスキーを飲み比べ。
それぞれ違う甘みが特徴の3本です。
Isle of jura 16y Dun Bheagan
アイルオブジュラ 16年 ダンビーガン
これはリンゴの蜜やメープルのような甘い香りが特徴。
白ワイン樽での熟成のため、その影響かもしれません。
若草のようなスッキリさとミネラル感もあり、口に含むとオイリーな口当たりが◎みかんのような柑橘が入ったシフォンケーキのような味わいも。
Lagavulin 12y Diageo Special releases 2024
ラガヴーリン 12年 ディアジオスペシャルリリース2024
こちらはバーボン樽(ファーストフィル、リフィル)での熟成もあってか、トフィーのような甘みが感じられます。
しっかりと甘いスポンジケーキや、青リンゴのようなフルーティさも。
ピートはラガヴーリンにしては優しめですが、ラベルの通り木を燃やしたときのような焦げにも感じるピート感がゆったり感じられます。
Mannochmore 12y Global Whisky OLO
マノックモア 12年 グローバルウイスキー オロ
こちらはシェリー樽熟成のウイスキー。黒糖や花の蜜、カラメルプリンのような甘さが感じられます。
シェリー樽熟成の特徴として、甘さの反対にも思えるドライな飲み口を感じられることがあるのですが、このマノックモアはその特徴を持つウイスキーです。
甘みはしっかりと感じますがベリー系のフルーティさもあり意外と爽やかな飲み口となっています。
原酒の違いはもちろんありますが、こうやって甘みの違いにフォーカスを当てて飲み比べをしてみるのも楽しいものです。
ぜひ皆様も「甘み」にフォーカスを当ててウイスキーを味わってみてくださいね。
Whisky Burgers Bar
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