2007/09/21
「ザ・フェイマス・グラウス」の優れた品質と味わいは、1896年の製造開始以来、
100年余り変わることがない“ダブルマリッジ製法”により生まれています。
まず40種類以上の異なる個性のモルトをブレンドし、その後グレーンウイスキーを
さらにブレンドし、完璧なまろやかさを生み出すため樽で約1年間熟成させます。
こだわりは伝統の製法だけではなく、法律が定めた2倍以上の期間を経たモルトのみを
使用することや、スペインのシェリー酒業者に10年間無償貸与した樽で熟成させる
ことなどにも表れているのです。
1800年に創業した食料品とワインを取り扱っていたマシュー・グローグ&サン社が、
1897年に自社ブレンドした製品”ザ・グラウスブランド”を発売。
これがかなり人気となり、人々から「あの有名なグラウスウイスキー」と
呼ばれるようになったので「ザ・フェイマスグラウス」と改名したのだそうです。
そもそも”グラウス”と名付けたのは上流階級の間で雷鳥狩りが流行っていたからで、
遠くイングランドからもハンターが来ていたんだそうです。
そこで上流階級にアピールするためブランド名を考案したのが”ザ・グラウスブランド”
世界市場では常に10位以内、イギリス国内ではベルにつぐ第2位、
スコットランドだけに限っていえば、ここ20年くらいは堂々第1位をキープしているんです。
名実ともにスコットランドNo.1のフェイマス(有名)なウイスキーなわけですね。
ブレンドされている主要モルトは、同じハイランド・ディスティラリーズ社傘下の
モルトたちです。グレンロセス、タムデュー、パイランドパーク、ブナハーブン、
グレングラッサ、グレンゴインなどなど。また、リキュールもあるんです。
今回は、この辺りで飲み比べでもしてみますか。。
フェイマスグラウス リキュール
フェイマスグラウスをベースにして、シトラスフルーツやスパイスを
バランスよく配合してつくられたウイスキーリキュールです。
さわやかな香りと甘さが絶妙ですよ。
グレンロセス 10年 ブラッカダー レジェンダリー
マッカランやグレンリベットと共に、スペイサイドの蒸留所として人気を得ています。
同蒸留所では、熟成の年数よりも熟成過程に重点をおいており、樽の選定を
重要視しています。スペインでシェリーの熟成に使用したアメリカンオークと
スパニッシュオークの2種類の樽で、ファーストフィルとセカンドフィルの
シェリー樽を組み合わせて選定しています。また水の品質にもこだわっていて、
水源であるロセス川上流のドーニィ渓谷近くに位置する源泉周辺一体の土壌を所有し、
徹底した水質管理を行っています。シングルモルトとしてボトリングされるのは、
実に全生産量の2%のみと言われています。
タムデュー 1991 14年 ハリスウィスキー
1897年創業のゲール語で「黒い塚、小高く黒い丘」を意味するタムデュー蒸留所。
蒸留所は1927年から20年にわたって操業停止となりましたがその後再開、1972年には
大改修が行われました。スコットランドでは唯一、サラディン式製麦法を採用し、
スペイサイドでは唯一、麦芽自給率100%の蒸溜所です。木製の発酵槽に強いこだわりを
もつのが特徴です。
ブナハーブン 1991 15年 ダグラスレインOMC
ブナハーブンとは、ゲール語の一般名詞bun(河口)と、abahain(川)の2つを
合成したで言葉で、その名の通り蒸留所もマーガデイル河の河口に位置しています。
オフィシャルボトルのラベルに描かれた水夫の図柄が目印で、アイラ島のモルトの中では
最も軽い。アメリカでの人気が高く、第41代アメリカ大統領、G.ブッシュ時代は、
ホワイトハウスで催されるパーティーにはこのモルトが出されたといいいます。
グレンゴイン 1988 14年 ダグラスレインOMC
グレンゴインとは、ゲール語で「鍛冶屋の谷」を意味します。
麦芽の持つ風味を純粋に楽しむために、原料の大麦麦芽にピートをまったく焚き込んで
いないのが特徴で、位置的にはハイランドとローランドの境界線上にありますが
仕込み水が北の丘の上から流れていることからハイランドに分類されています。
ハイランドパーク 1995 10年 ダグラスマッギボン プロヴナンス
スコットランドの北に大小70あまりの島からなるオークニー諸島。
その中心の島には2つの蒸留所があり、そのうちの一つがハイランドパーク。
スコットランド最北の蒸留所として知られるが、世界で最も北にある蒸留所でもある。
名は、蒸留所がカークウォールの町を見下ろす高台に建てられたことから名付けられた。
さぁ今夜は、フェイマスグラウスと、そのキーモルトたち、そしてリキュール。
バリエーション盛りだくさんでいかがですかね。。
今夜もvisionにて、お待ちしております。