2015/10/03
改めて勉強しなおしてみるウイスキー講座。
さて、いよいよスコッチウイスキーです。
スコッチウイスキーは種類も多く
紹介すべきことが多いので、幾つかに分けていきます。
まずはスコッチウイスキーの地域の話から。
スコッチウイスキーには、
・ハイランド
・ローランド
・スペイサイド
・キャンベルタウン
・アイラ
・アイランズ
という6つの地域に分けて表現される事が多いです。
ハイランドとローランドの境界線と言われているのが、
グリーノックとダンディーという2つの街を結ぶ想定線です。
ハイランドとローランドはもともと文化的にも民族的にも
異なると言われ、北部のハイランドはケルト民族の
ピクト族やゲール族の国で、ローランドはブリトン族、
アングル族、デーン族が支配していました。
もともとのスコットランドの文化である
キルトやバグパイプはハイランドの文化です。
ハイランドは非常に広範囲なため最近は東西南北に分けて
細かく分類するケースも多くなっています。
広範囲なため特徴も様々ですが、スペイサイドや
ローランドに比べるとやや荒々しく重いウイスキーと言えます。
ただし、グレンモーレンジのように、非常に飲みやすいものも
あるので一概にくくれないというのもハイランドの特徴です。
代表的な蒸留所は、クライヌリッシュ、
グレンモーレンジ、グレンドロナックなど。
ローランドは、山奥のハイランドで作られるウイスキーに対して
風味で勝つことがなかなか難しいという時代があり、
そのため連続式蒸留機の導入で
グレーンウイスキーの生産が盛んな地域として有名です。
ただ、モルトウイスキーも作っており、
ハイランドよりライトな味わいが特徴。
都市部が近いため、大資本の流入により
技術革新が行われ、そのため伝統的な技術が
廃れてしまったことからウイスキーづくりが衰退。
多くの蒸留所が閉鎖しています。
しかし最近、新たな蒸留所建設ラッシュが
起こっているのもローランドで、今後に期待です。
代表的な蒸留所はグレンキンチー、オーヘントッシャン。
スペイサイドは、スペイ川、フィンドーン川、
ロッシー川、アイラ川の流域にある蒸留所と
シングルモルトウイスキー大全に定義されています。
スコッチウイスキーの一大生産地で、
110のスコットランドの蒸留所のうち
54箇所がスペイサイドにあります。
華やかな風味が特徴でバランスがよく、
ブレンデッドウイスキーの原酒としてもよく使われます。
代表的な蒸留所は、グレンリベット、
グレンフィディック、マッカランなど。
キャンベルタウンは、キンタイア半島の先端にある地域で、
以前はウイスキーの生産地として有名。
竹鶴政孝が修行したヘーゼルバーン蒸留所があったのもこの地域です。
現在は様々な理由から蒸留所の閉鎖が続き、
残っている蒸留所も非常に生産量も少ない、衰退気味の地域です。
代表的な蒸留所はスプリングバンク。
アイラは、インナー・ヘブリディーズ諸島の一番南にある島で、
ふんだんにピートが取れることから
ヘビーピートで癖の強いウイスキーを造る蒸留所が集まっている地域。
その強烈な風味のファンも多く、
また強烈な風味を嫌う方も多い地域でもあります。
代表的な蒸留所は、ボウモア、ラフロイグ、アードベッグなど。
アイランズは、スコットランドの北と西に点在する島々にある
蒸留所をまとめてアイランズとくくっています。
広範囲に点在しているため、共通項を見つけることは
少々難しいのですが、スコットランド本土のウイスキーよりは
ピート感が強く出ているのが特徴です。
代表的な蒸留所は、ハイランドパーク、タリスカーなど。
覚えるのも面倒かと思いますが、自分の飲んでいるウイスキーが
どの地域のものなのかをイメージしながら飲むと、
知識の整理には良いかと思います。
Wataru Kobayashi