2008/06/20
そんな現状を打破すべく、パブで集まった地元の有志により
スコットランドやアイルランドでは作られないようなウイスキーを作ろうと、
1988年にペンダーリン蒸留所が創業されました。それから15年余り
2004年3月1日の国民の祝日「セント・デイビッドデイ」に合わせて、
シングルモルト“ウェルシュ”ウイスキー「ペンダーリン」を発表したのです。
当日はウェールズ大公でもあるチャールズ皇太子も同席し、そのオープニングは
華々しく祝福されました。
ペンダーリン蒸留所の最大の特徴は、世界で唯一の蒸留器にあります。
単式蒸留器と連続式蒸留器が組み合わさったその形は、デビッド・ファラウェイ博士により
「スコットランドにもアイルランドにもないような蒸留器」として考案されました。
時勢をを反映し、低い電力で高い度数の原酒を作り出せるよう工夫されています。
そこから生みだされたウェルシュリカー。3種揃ってご用意しました・・・
ペンダーリン ウェルシュモルト
熟成には、バッファロートレースより輸入したバーボンカスクで熟成した後、
6ヶ月間マデイラ樽でフィニッシュをかけた約5年熟成のモルトです。
クリームトフィーやさわやかなヘザーが香る、バランスの取れた美しい味わい。
その香りは徐々にトロピカルフルーツやレーズン、バニラのような芳香に変化し、
長いフィニッシュを迎えます。
ペンダーリン ウェルシュモルト ピーテッド
上記と同じく約5年熟成のモルト。原酒に約10PPMのピートを使用し、銘柄は不明ですが
ピーティッド・ウイスキーの樽でフィニッシュをかけることにより、原酒の内側と
外側の両面からピートの風味を加えたウイスキーです。
始めはピートが甘く強く感じられますが、すぐにバニラや青リンゴ、
フレッシュなシトラスに変化していきます。口に含むと上品で優しい味わいで、
フィニッシュは適度にスモークとバニラを伴って続きます。
ペンダーリン マーリン ウェルシュクリームリキュール
蒸留直後のアルコール度数92%のペンダーリンをベースに、クリーム等の原料を
分離しないようにゆっくりと溶かして作られるクリームリキュールです。
深く柔らかなクリームテイストは、鼻腔をくすぐる香りを放ちます。
ゆっくりとバニラやバナナ、南国のフルーツに変化しつつも薔薇のような
華やかな香りも感じられます。
さぁ今夜は、ウェールズにどっぷり漬かってみませんか!?
今夜もvisionにて、お待ちしております。