オールモルトウィスキー/八嶋

2008/06/19

in: Vision
Visionの八嶋です。グレンファークラス蒸留所はスコットランド、ハイランド地方
スペイ川中流域にあります。ゲール語でGLEANN-FEARANN-GLAS『緑の草の生い茂る谷間』
を意味し、その名の通り広々とした草原が続き眼下にスペイ川の谷を望むことができます。
スペイ川の支流、エイヴォン川に沿ったこの地に、1836年、レヒレリヒ農場の小作農
ロバート・ヘイがクレイゲラヒに近いダンダリース蒸溜所から持ち出した設備を使って
蒸溜所を建設しました。1865年に創業者死亡のため、蒸溜所はジョン・グラントが
借地権を買い取り、その後、グラント一族の所有となったのです。

買収に次ぐ買収で、次々と大手製造業者の傘下に再編されていく蒸留所が多い中で、
このグレンファークラスは数少ない独立系の業者です。
しかも、創業者一族が今もなお経営を続ける数少ない蒸留所なのです。
仕込水は背後のベンネリス山の泉の水を引いていて、これは雪解け水が、ヒース層、
ピート層、花崗岩層に沁みこみ、長い時間をかけて浄化された、極めて良質な軟水です。
自然が生み出す水を豊富に使うのはグレンファークラスならではの贅沢なのです。

徹底的な品質管理が終始行われ、それぞれの行程に伝統の培った専門知識が生かされ、
蒸留を終えたウイスキーは、シェリー樽に移され、貯蔵庫の冷ややかな闇に抱かれながら
最低10年は眠り続けます。熟成するにつれて、ウイスキーの色、香りはどんどん変化し、
やがて、グレンファークラスならではの円熟した味わいを醸し出します。
それは、オレンジ、マーマレイド、蜂蜜、コーヒー、シェリー、ナッツなどが
複雑に入り混じったフレーバーと共に、かすかにドライな口当りを生み出します。

yashima080619

グレンファークラス 8年 VMSCボトル
スコットランドでは元々人気があった銘柄で、サッチャー元英首相も大好きな銘柄
として有名で、80年代以降、英国外へも数多く輸出されるようになってからは、
欧米各国やアジア、とくに日本でもモルト愛好家に好んで飲まれるようになりました。
そんなグレンファークラス8年は、70年代中頃に流通していたもので、ラベルには
シングルモルト表記ではなく、オールモルトウィスキーとなっています。
時代を感じさせますね。

ただ古いでけではない、旨味をともなったオールドボトルを是非、この機会に・・・
今夜もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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