今は無き、幻の蒸留所/八嶋

2007/07/16

in: Vision
visionの八嶋です。ローランドには、かつてハイランドにも負けないくらい
多くの蒸留所が存在していましたが、現在稼働しているのは3~4つのみです。
エンジンバラやグラスゴーと言った大都市に近かったために
都市化の波により、衰退したと考えられています。次第に幻になりつつあるモルトが多く
モルトファンの中でもローランドモルトが好きな方はごく限られた存在です。
華やかで繊細なモルトが多く、特に熟成年数が古くなったときそのポテンシャルが
発揮されるといわれています。

そんなローランド西部に、稼動がわずか9年間と最も短命に終わった蒸溜所があります。
市場に流通したボトルも非常に少ない幻のシングルモルトなんです。
ダンカンテイラーの閉鎖蒸溜所を集めたレアレストオブザレアシリーズから
その幻の蒸溜所のシングルモルトを入手しました。とっても貴重ですよ!
当店自慢のVMSCボトルとしてリリースします。まだ入会されてない方も
この機会にぜひどうぞ。。それは・・・

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エアシャー(レディーバーン)1973 32年 ダンカンテイラー

グレンフィディック、バルヴェニー蒸留所を所有することで知られている
ウイリアム グラント&サンズ社が、それまでグレーンウイスキーの蒸留所
ガーヴァンとして稼動していた場所に、1966年モルトの蒸留所を増築しました。
それがこのレディバーンなんです。
アメリカ市場でブレンデットスコッチがバカ売れし、モルト原酒が不足したため
グランツなどのブレンド用のモルト原酒の確保が急務だったのです。
ここは、国民的詩人であるロバート・バーンズゆかりの地として知られる
エア州の海岸部にあり、蒸留所は海岸道路から少し内陸にはいったところにありました。
周囲は一面の大麦畑で、広大な敷地に立つ巨大な建物群は、遠くからも目立ったそうです。
しかし、生産過剰とウイスキー不況により1975年に閉鎖、グレーン蒸留所の
拡張にともなって、建物もその後取り壊されてしまいました。皮肉なものですね。

ガーヴァンとは「短い川」のことで、レディーバーン(貴婦人の川)は
その関連でつけられたのではないかと思われます。
なぜエアシャーという名前なのかというと、ここの蒸留所もラガヴーリンや
タリスカーと同様にオフィシャル以外は、レディーバーンの名称が使えず
「エア州の」ということで、エアシャーを使ったのです。

さぁ、幻の蒸溜所 レディーバーン。
こんどいつ手に入るか分かりませんよ、お見逃しなく。。
あっ!一つ特ダネです。ウイリアム グラント&サンズ社は、
ガーヴァングレーン工場の隣にモルトウイスキー蒸溜所の新設を発表しています。
早ければ今年の終わりにも最初のスピリッツが流れ出します。これは楽しみですね。。
今夜もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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