今年最初のラフロイグは・・・/八嶋

Visionの八嶋です。複数のシングルモルトウイスキー同士を
巨大な桶Vatで混ぜ合わせることをヴァッティングといいます。
ここ数年新しくリリースされるヴァッテドモルトが増えているように思いませんか!?

従来のヴァッテドのコンセプトはおそらくオフィシャルのスタンダードな
シングルモルトの延長上にある、すなわちコストパフォーマンスを重視し、
広く受け入れられやすい味わいを狙ったものが多かったように思いますが、
最近のヴァッテドモルトには明らかにこれまでとは違う方向性を感じます。
つまりここ数年でシングルカスクのモルトが消費者ニーズを捉えて
急速に増えた流れを受け、本物志向のユーザーをターゲットにした
新しいマーケットを開拓をしようという狙いが感じられるのです。
もちろんモルトの楽しみを広げてくれるこうした流れは大歓迎なんですが・・・

ヴァッティングによって、単純になりやすいシングルカスクの味わいを補填しあうように
混ぜ合わせることで、複雑で洗練されたモルトを創り出そうというのが一つの方向だろう
と思います。恐らくブレンデッドウイスキーで豊富な経験を積んだブレンダーが
ヴァッテドすれば相当にレベルの高いものができるであろうと思います。
意外なモルトを組み合わせることで、シングルモルトにはなかった新たな世界が
生まれる可能性を大いに期待せずにはいられません。

しかしながら、2005年にSWA(スコッチウイスキー協会)から“ヴァッティング”
という言葉の使用は控えるようにという通達が業者ならびに関係者にあったため、
現在では廃止する方向に動いています。紛らわしいんでしょうね。
ピュアモルトっていう表記もね。。
ただ、“ブレンド”と“ヴァッティング”とは従来どおり明確に区別しようとする動きが、
スコッチ・ウイスキー業界の一部に未だに根強くあることも事実なんですが・・
さて今回は、そんなヴァッテドのラフロイグをご用意しました。

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ピート 2 ピート 10年 テイストスティル
2006年に日本市場への初上陸を果たした、このテイストスティル社は
ベルギー国内で40年以上もウイスキービジネスに携わっており、
同国で最大のウイスキー取扱い業者なのです。
シングルモルトは7年程前から取扱いを始め、現在は約900種類のモルトを扱っており、
ベルギー国内のほぼすべての小売店に卸しています。
今回リリースした「ピート 2 ピート」は、ラフロイグとカリラを
50%ずつヴァテッドした10年熟成もの。しかもカスクストレングスです。
今一番勢いがあるボトラーですから期待できますね。

アーデニッスル 1991年 15年 サマローリ
1968年創業のサマローリ社は、イタリアのブレア市にあります。
シルバーノ.S.サマローリ氏自ら樽を厳選し、熟成の状態を確認し、
気に入った仕上がりの樽しかボトリングしない、こだわりの姿勢が
絶大なる信頼性を誇る人気のボトラーなんです。
裏ラベルにはテイスティングノートを記すのが特徴で、
「力強くふくよかなブーケ、塩辛いヨード香、滑らかで非常に複雑な味わい・・・」
というのが今回のコメント。実はサマローリ氏は中身を明かしていません。
でも調べていってみると、どうやらラフロイグ95%、アードベッグ5%
という割合のヴァッテッドモルトのようです。日本入荷わずか90本の貴重な一本です。
「アーデニッスル」とは1837~1852年にかけてアイラに存在した幻の蒸留所で
1853年にラフロイグに吸収され、現在その場所はラフロイグ蒸留所の
敷地の一部になっているそうです。

ヴァッティングされたモルトは、再び樽に入れられ数ヶ月~数年の眠りにつきます。
これをマリッジング(後熟)といいいます。樽ごとの個性の違うモルトをなじませ、
溶け合い、円やかなハーモニーを奏でるために必要な期間というわけです。
マリッジングといえば、マリアージュということで。。こんな料理とご一緒にいかが!?

チリ産サーモンのソテー 八丁味噌ソース
ちゃんちゃん焼きにも似たサーモンと味噌の合わせ技が絶妙です。
古賀さんの手腕がたっぷり詰まったお料理とラフロイグいかがですかね!?
数量限定ですので、お早めに。。今夜もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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