2008/05/18
第十回目のモルト講座。今週も張り切って参りましょう。
「前回、受けられなかったよ。」という方もご安心を。
講座は、すべてバックナンバー制で、いつでも日曜日でしたら、ご用意ができます。
奮ってご参加くださいませ。
さて第十回目、予告通り、アイラモルトの飲み比べの続きです。
今回は「アイラモルト その二」です。
前回は、アイラ島についてのお話でしたので、
今回は、生産されるモルトウイスキーの特色について。
アイラモルトを表現する際に「海の香り」「潮の香り」「ヨード臭」
「クレオソート香」などがいわれ、強烈な個性があります。
アイラモルトの独特のフレーバーは、原料である大麦の発芽を止めるため、
「ピート」と呼ばれる植物が炭化した、泥の炭を焚き、
乾燥させる工程に生まれるとされています。
アイラ島は、地表の約4分の1がピートで覆われていて、
このピートは、英本土のピートとはまったく違います。
それはこの島の気候風土と関係があります。岸辺に打ち上げられた海草が
強風で島内に運ばれ、ほかの植物と共に炭化したのです。
また、水道からは茶色い水が出るほどピートが溶け込んでいる仕込み水。
熟成庫も対岸沿いに建てられ、潮風の影響を受けているのです。
ラフロイグ蒸留所のイアン・ヘンダーソン所長は、
「うちの酒を飲んだ人は、大好きになるか大嫌いになるかどちらかです」と
いってるほどの個性的なウイスキーを生み出すアイラモルトを、
今週も味わってください。
今回は・・・
ラフロイグ
ポートエレン
ボウモア
ブルイックラディ
です。
閉鎖蒸留所も含め、全制覇しちゃってきださい。
皆様の御来店、お待ちしております。