2008/05/10
第九回目のモルト講座。今週も張り切って参りましょう。
「前回、受けられなかったよ。」という方もご安心を。
講座は、すべてバックナンバー制で、いつでも日曜日でしたら、ご用意ができます。
奮ってご参加くださいませ。
さて第九回目は前回からの続き、地域に的を絞り、
それぞれの地域性を飲み比べていきます。今回は「アイラモルト」です。
アイラモルトを産するアイラ島は、日本でいえばちょうど淡路島くらいの大きさです。
蒸留所は全部で七カ所。北から時計回りに「ブナハーブン」「カリラ」「アードベッグ」
「ラガヴーリン」「ラフロイグ」「ボウモア」「ブルイックラディ」となります。
アイラ島でウイスキー造りが盛んになったことにはいくつかの理由が考えられます。
ヘブリディーズ諸島の中で比較的気候が温暖で大麦の成育に適していたこと、
全島が厚いピート層に覆われピートがふんだんに手にはいったこと、
良質の水に恵まれていたことなどです。
また、アイルランドよりウイスキー造りがスコットランドへ最初に伝わったのが
アイラ島だったという歴史的なこともあります。
人口わずか四千人の住人の多くは、酒造りと何らかのかたちで関わっていて
切っても切れない関係にありました。紛れもなく「スコッチの島」なのです。
アイラモルトの特色である、他と間違い様のない香りと味の秘密は、
大部分この地で採れるピートが握っています。
・・・この話はまた次回に。
アイラモルト、今回も二週にわたって、全蒸留所飲み比べです。
その1
ブナハーブン
カリラ
アードベッグ
ラガヴーリン
です。
当店でも、モルトの約3分の1は、アイラモルトです。
ある種、人気が先行している所がある様に思えますので、
この機会にじっくり味わってください。
皆様の御来店、お待ちして下ります。。