2008/05/16
この激しい盛衰の歴史をもつ街で、1828年レイド家によって創業。
1837年にはミッチェル家に買収された後、現在もミッチェル一族が経営を続けており、
スコットランドでは数少ない独立資本の蒸溜所の1つがスプリングバンク蒸留所です。
創業以来、一貫して100%自家製麦のフロアモルティングを行い、石炭での直焚きをして、
自社で最終工程までの全ての管理を蒸溜所内で行なっているのは、ここだけなのです。
そんなスプリングバンクのニューボトリングのご紹介です。
しかも「ザスコッチモルトウィスキーソサエティ(SMWS)」からです。
スプリングバンク 1995 12年 SMWS
SMWSでは、蒸留所の名前の持つ先入観にとらわれることなく、
ウイスキーを味わって欲しいという事の現れと、蒸留所のブランドイメージを
傷つけたくないという姿勢から同一のラベルを使用し、蒸留所名を記載していません。
ラベルに記載されているのは、SMWSの大きなロゴマークと蒸留年月、瓶詰年月、熟成年、
アルコール度数、蒸留所コードと樽番号。そして、タイトルとコメントです。
今回は、こう表現されています・・・
蒸留所コード:27.67 アルコール度:54.2% 樽番号:347
「堂々とした印象」
キャンベルタウンの主要な蒸留所のもの。最初のノーズはフルーティー、
木イチゴやクロフサスグリのカシスだが、オレンジ、丁子、シナモンがかかった
クリーミーなライスプディング。スパイスによってタイヤ、ブレーキ、エキゾースト
などに変化するパフューム香のあるスモーキーさも感じらる。
加水してもあまり変化はないが、潮気やオイリーなどの海の要素が感じられる。
加水しない場合のテイストは粘性が高く、強い;甘さ、スパイス、辛くドライ、
チャーしたウッド、ジンジャー入りクッキー やブラックカラントティー。
加水すると甘く、石炭の粉が苦めのフィニッシュに感じられる。堂々とした印象。
・・・ですって。やや複雑な表現ですが、ボトルの見た目、とてもいいシェリー色です。
かなり期待できそうです。楽しみですね!?今夜もvisionにて、お待ちしております。