幻のウィスキータウン、キャンベルタウン

2007/04/05

in: Vision

visionの八嶋です。
長年スコッチモルトウイスキーは、その産地と品質の特徴によって、
ハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラの4つに分類されていました。
その中で、ハイランドに次ぐ規模を誇っていたのがキャンベルタウンで、
19世紀以降存在が確認されているのは36蒸溜所、
加えて、間違いなく存在したと思われる蒸溜所が7ヶ所あります。
最盛期には、200万プルーフ・ガロン(純アルコール換算で約5,200,000L)の
ウイスキーが生産されていましたが、第一次世界大戦の頃から急速に衰退し、
現在では2002年に再興されたグレンガイル(Glengyle)蒸溜所を入れても
3蒸溜所が操業しているにすぎません。

この激しい盛衰の歴史をもつキャンベルタウンで、1828年レイド家によって創業。
1837年にはミッチェル家に買収された後、現在もミッチェル一族が経営を続けており、
スコットランドでは数少ない独立資本の蒸溜所の1つがスプリングバンク蒸留所です。
創業以来、一貫して100%自家製麦でフロアモルティングを行い、石炭での直焚きをして、
自社で最終工程までの全ての管理を蒸溜所内で行なっているのは、
スコットランドではスプリングバンク蒸溜所だけなのです。

もう一つの、グレンスコシアは1832年の創業以来、
所有者が何度となく変わり、閉と再開を繰り返しています。
現在、ロッホ・ローモンド蒸溜所がオーナーとなり、
2000年春からスプリングバンクの職人達が蒸溜所をリースし、
不定期ではありますが、また操業を再開しているのです。

ts070405

スプリングバンク 10年 100プルーフ

アルコール度数:57度
100プルーフは幾つかの厳選された樽を100プルーフ(57度)でボトリングしています
そのためスプリングバンクの伝統的な味わいと甘く華やかな香りをお楽しみ頂けます。

スプリングバンク 1996 9年 woodexpression マルサラ

ウッドエクスプレッションシリーズより、マルサラワイン(イタリアの酒精強化ワイン)の
樽で2年間フィニッシュしたスプリングバンク9年です。
マルサラ特有の酸味のある、はちみつのような香りと、
スプリングバンクのクリーミーな麦芽の香りが見事なバランスです。

スプリングバンク 1993 12年 ミルロイ オブ ソーホー

ジョン・ミルロイ氏はロンドン・ソーホーに店舗(MILROY’s of SOHO)を持ち、
そこから色々なボトルを出しています。
実店舗には700種類以上のモルトが並んでいるとのことです。
兄のウォレス・ミルロイもウイスキー評論家であり、
ウイスキー一家の外れのないボトラーです。

スプリングバンク 1996 9年 マーレイマクデヴィッド

マーレイマクダビッドから新しいラインナップ。
2005年にブリックラディ蒸留所でボトリングされたばかりのものです。
バーボン樽を使用しその後、非常に高い評価を得ているギガルの
エルミタージュの樽によってフィニッシュがかけられたモルトとワインの融合作です。

スプリングバンク 1991 14年 ウィスキーガロア

ウイスキーガロアは、ダンカンテイラー社のスタンダードタイプのシリーズです。
スタンダードとは言うものの、全てがシングルカスクであり、ノンカラーリング、
ノンチルフィルタリングでボトリングされた逸品です。

ロングロウ 10年 100プルーフ

ロングロウはキャンベルタウンとハイランド産のピートのみで作られ、
アメリカンオーク樽で熟成し、57%でボトリングされています。
野性的でオイリー、しょっぱくて甘いなど、非常に複雑な香味成分が
あとから後から現れます。スプリングバンク蒸溜所らしい塩辛さと、
ロングロウ独特のピーティーさ(フェノール値は50-55ppm)です。

ロングロウ 14年

ヘビーピートの麦芽と、より長期間のシェリー樽での熟成があわさり、
14年という年数を遥かに超える熟成のレベルになっています。
次回のボトリングは現在ところ、全くの未定で今回は300本のみです。

ロングロウ 1995 10年 woodexpression トカイ

トカイワインは三大貴腐ワインの1つで、
ハンガリーのトカイ(TOKAJI)地方とその周辺で作られる極甘口な高級ワインです。
その樽で2年間フィニッシュしたロングロウは、オイリーでスモーキーな気質と、
高貴なトカイワインの甘さとが相まって、複雑で上品、ピートを伴った
スイート&ドライなモルトです。

グレンスコシア 12年
グレンスコシア 14年

ダンピー型の14年とスリムになった12年。飲み比べもよいですね。

グレンスコシア スコッチモルトソサエティー 10年 93.13

SMWSは、1983年に設立されたウイスキーを楽しむ為の会員制団体です。
彼ら流にいうと、このモルトは「キャンベルタウン・トースト」だそうです。
「ここは、所有者が数多く変わり、停止されていた時代もあった。
詐欺にあってキャンベルタウン湾に身を投げた、前オーナーが幽霊と化してとりついてる、
などの噂もあった。色はパロ・コルタドを思い起こさせ、最初の香りは甘く、
野いちごや少し工業系の香りがする。ストレートではトーストや少しスモーキーなミルク。
加水するとローズリキュールの香りに驚かされ、その後、海、オイリー、スモーキーなどの
キャンベルタウンのウイスキーそのものの香りが出てくる」んですと。。

そんな、キャンベルタウンモルト。
是非、今宵はこの一杯でいかがでしょう!?
今夜もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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