2007/07/24
visionの八嶋です。ポールマッカートニーが
「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード」と歌ったキンタイア半島は、
スコットランドの西にぶら下がるような形で突き出しています。
キャンベルタウンは半島の南東に出来た天然の入り江にある港町。
かつて大航海時代のキャンベルタウンは石炭の採掘が行なわれ、カナダ、アメリカと
行なわれていた盛んな交易のおかげで、スコットランドの文化と経済の中心地でした。
ウィスキーの歴史から見ても1920年代には20の蒸留所があり、
キンタイアはある時代ウィスキーの主要生産地でした。
アメリカで禁酒法が終わりを告げる頃、増産に増産を重ねたキャンベルタウンは、
粗悪品のウィスキーの街として知られるようになっていました。
やがて石炭を掘りつくした港には、寄港する船も減り始め、輸送手段は海上から
陸路が主流になり、現在のキャンベルタウンには二つの蒸留所と静かな港街が残ってます。
その一つ、グレンスコシア蒸留所は1835年創業、スチュアート・ガルブレイスよるもので、
創業当時の名前はスコティア蒸留所でした。
1919年に所有者がウェスト・ハイランド・モルト・ディスティラーズに変更以降、
所有者の変更が多く1930年代のオーナー、ダンカン・マッカラムが
借金を苦にキャンベルタウン・ロッホに身を投げ、
以来蒸留所には彼の幽霊が現れるという話は有名です。
こんな数奇な運命をたどっているグレンスコシアですが、
現在はロッホ・ローモンド社の所有となっており、
1999年以降、スプリングバンクの職人達が蒸留所をリースして
不定期ですが生産を再開しています。そんな彼らが送り出したのが、こちら・・・
グレンスコシア シングルカスク 2000 オフィシャル
1999年から生産が再開されている「グレンスコシア」の2000年蒸溜のシングルカスク。
新しい息吹を、是非お確かめください。 ややピーティーですよ。
カスクナンバー:337、生産本数:350本、樽:アメリカン・オーク・バレル
蒸留:2000年6月30日、瓶詰:2006年6月16日
そして、本日限定でご用意したお料理が「タラの肝のリエット」
我が社の新しい息吹、古賀料理長がウィスキーに合うおつまみを。。と
腕をふるってくれました。限定5食の逸品です。
さぁ新しい息吹のマリアージュ。ぜひ堪能して下さい。。
今夜もvisionにて、お待ちしております。