2007/09/13
蒸留所は、スペイサイドのほぼ真ん中、スペイ川の支流ラワー川沿いにあります。
ジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアの2人によって蒸溜所が建てられたのが
1826年。それ以前からもこの地で密造酒は作られていたようです。
密造者たちが利用したのは聖ダンスタンの井戸水で、この水はハイランドの氏族達を
洗礼する際に使用したもの、つまり聖なる水が密造酒だったわけですね。。
蒸溜所の現在の建物は1879年の火災後に建てられた物でヴィクトリア朝の美しい建物です。
その後、1945年に拡張されましたが、1974年にフランスのペルノー・リカール社が買収、
現在は、ペルノー・リカール社傘下のキャンベル・ディスティラーズ社がオーナーで、
クランキャンベル、ハウス・オブ・ローズの原酒として用いられています。
仕込み水は、ベンリネス山の麓にある泉から引いていて、高さ30フィートの滝の水が
下の滝壷に落ちてラワー川となっています。原料の大麦はスコットランド産のみ
を使用し、樽の栓をコルクにしています(通常は木製)。
コルクのほうが不純物が早く蒸発してよいんだとか。
そんなアベラワーのオールドものを VMSCボトルとしてリリースします。
それと一緒に、他のアベラワーや同じベンリネス山系の仕込み水を利用している
蒸留所ものとの飲み比べでもしちゃいますかね!?
アベラワー 1964 8年 カスク スクエアボトル
1972年以降ローテーションのオールドボトルです。
スタンダード角瓶の中では、この8年50度が一番美味しいといわれています。
アベラワーとは、ゲール語で「ラワー川の落合」を意味しています。
1986年に金賞を受賞した際、このラワー川のルーツであった聖ダンスタンの井戸から、
一時的に水が湧き出たというエピソードが残されています。神秘的ですね。
アベラワー アブナック
アベラワー 100プルーフ
アベラワー 1991 14年 WMケイデンヘッド
アベラワー 1994 11年 ケルティッククロス
ベンリネス 1996 10年 マーレイマクダビッド ソーテルヌ・フィニッシュ
ベンリネス 1992 13年 ハリスウィスキー
グレンアラヒ 1992 13年 ゴードン&マクファイル
かつて倉庫主任だった人物が、熟成庫で眠るウィスキーに、子守唄の代わりに
バグパイプを演奏し、それを聞きながら熟成していた時代のアベラワーです。
この機会に是非どうぞ。VMSCに入会されていない方もチャンスです。
今週末も、モルト寿司ご用意する予定です。明日から。
えっ!?中身は?何にしましょうかねぇ。
今夜もvisionにて、お待ちしております。