2016/03/16
さて、セントパトリックデーまで、あと1日。
予告通りギネスビールのお話です。
世界各国、どのパブにもあるビールといえばギネスビール。
これがなくてはパブは開けないと言われているほど、
根強いファンの多いビールです。
独特の濃い琥珀色、苦味、強いホップの香り、
そしてクリーミーな泡立ち。
最近は、日本でも生のギネスビールを飲める店も
増えてきているので、その虜になった人も多いことでしょう(^^)
ギネスビールをビールのスタイルであらわすと、
ラガー、エール、の2タイプのうち、
「エール」タイプであり、その一形態の「スタウト」です。
もっと言えば「ドライ・スタウト」に属します。
正確には「ギネス・スタウト」と言いますが、
スタウトタイプのビールと言ったら、
普通はこのビールを指すほど、スタウトビールの中で
最も世界的に知られており、シェアも飛びぬけて多いのです。
醸造方法は上面発酵。
その点では大筋はエールビールと変わりないのですが、
エールビールは麦芽を焙煎するのに対し、
ギネスは麦芽にする前の『大麦』を焙煎している点が大きく違います。
当時は麦芽に税金がかかったので、それへの対策として、
大麦を発芽させずにそのまま焙煎するという手法を用い始めました。
これが予想外のヒットとなり、
ロンドンを中心に爆発的な人気を博したのでした。
ケグ処理をされ、窒素と二酸化炭素の混合ガスを加えることで、
よりきめ細かい泡とともに味わうことが出来るのです。
現在、世界で150カ国以上で飲む事ができ、
50ヶ国で醸造されているギネス。
イギリスからの独立の機運が高まっていたころ、
アーサーがギネスを生み出し、イギリスを始め
世界の人々に飲ませる事ができたのも、ひとえに
「アイルランドらしいビール」でイギリスを見返してやりたい
という強い熱望に支えられていたからです。
ギネスのラベルに印刷されている
ハープのイラストは、アイルランドの国章。
アーサー・ギネスが自分のビールに国の紋章をつけたときの気持ちは、
きっとそれまで影響を受けていたイギリスのビール文化からの
決別を決意していたに違いありません。
そんなことを考えると、ギネスの味の力強さをいっそう感じますね。
それからの約240年の間に、ギネスビールはロンドンを拠点として、
世界で今最も飲まれているビールの一つとして普及しました。
とくにガラスの瓶の製造技術が向上した19世紀からは、
遠距離輸送が可能となり、『大英帝国』の恩恵にあずかり、
インド、カリブ海、アフリカ大陸など、
輸出先が一気に拡大されたのです。
アイルランドの伝統あるスタウト、ギネスビール。
アイルランドの伝統的なお祭りに欠かせないのも頷けますよね。
さあ、近づいてまいりました。
セントパトリックデー!
緑色のものはご用意しましたか?
17日は、ギネスで乾杯ですね!
Takayo Mano