It’s a プライベートセラー/八嶋

2008/03/07

in: Vision
Visionの八嶋です。スペイ川の最上流部、キンユーシーの町から2キロ程下った右岸に
蒸留所がありました。1895年に創業した、このスペイサイド蒸留所の創業者は
バンダリンロッホ城のサージョージ マクファーソン グラントという城主でした。
当時の金で2万ポンド近い大金をつぎ込みましたが、1911年に彼の死によって閉鎖。
長いこと眠りについていた蒸留所の跡地を、1956年ジョージ クリスティー氏が
購入し、スペイサイドディスティラリー&ボンディング社を設立しました。
現在稼働中の新スペイサイド蒸溜所はトロミー川とスペイ川の合流点に所を移し
1962年に起工、1987年に工事完了。1990年12月12日に最初の蒸留液が流れだしました。

蒸留までに時間がかかった理由は、クリスティー家がファミリー経営の独立起業で
あったことと、80年代のウイスキー不況が原因のようです。だからか今でも
熟成は蒸留所ではなくグラスゴーに運び、クリスティー家の熟成庫でおこなっています。
同社は「スペイサイド」「グレントロミー」「ドラムーイッシュ」「クデュー」
などをオフィシャル生産しています。またボトラーズ会社としても機能しており、
自社で熟成庫や瓶詰施設を持つ数少ない会社なんです。そんな同社のシリーズに
「プライベートセラー」というカスクセレクションがあります。

yashima080307

フェッターケアン 1989 15年 プライベートセラー
1824年創業のフェッターケアンは閉鎖蒸留所の多い東ハイランドにあって
今も生産を続けている数少ない蒸留所のひとつです。平均的なスタイルの
ハイランドモルトでブレンデッドウイスキー、ホワイト&マッカイの原酒です。
UDの創業者アレクサンダー・マセソン氏による創業1824年
フェッターケアンとは「斜面の上の森」の意味で、仕込み用水はかつて密造酒造りが
大変盛んだった蒸留所の裏にそびえるケアンゴルム山の湧き水を使用しています。
ここのポットスチルの再留釜のネック部分には独特のクーリング装置が付いていて、
冷水をシャワーのように直接ネックにかける仕組みで、ここだけの珍しい装置なんです。

バルミニック 1979 24年 プライベートセラー
19世紀初頭、スペイサイドの上流、最西に位置する山深いクロムディルの谷
と呼ばれるこの地にジェームズ・マクレガーが建てたのがこの蒸溜所です。
ゲール語で「真ん中の農場、集落」という意味のバルミニック蒸留所が
正式にスタートしたのは、グレンリベットと同じ1824年ですが、創業からずっと
マクレガー家が経営していましたが、その後買収や改修工事と共に近代化しましたが
1993年5月に閉鎖され今現在もモスボール中です。

どちらもシングルモルトしてのリリースの少ない蒸留所のモルトたち。
「プライベートセラー」セレクションならではのラインナップです。
今夜もvisionにて、お待ちしております。

ATCF Ltd. official web site はコチラ

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