バレンタインには、甘いドルチェワインで / 吉祥寺 Vision

2008/02/14

Visionの八嶋です。イタリアには、数多くの甘口ワインが存在します。
一つはヴィンサント Vinsanto。直訳すれば「聖なるワイン」。名前の由来は
「ミサで使われていたから」や「諸聖人の祝日のころに誕生したから」という説が
ありますが定かでは無いようです。伝統に則り守られ続けた酵母を使う事が
品質の決め手で有り、またそれ故の「神秘性」を秘めたワインとも言えます。
トスカーナ州を中心に生産される特殊な方法で陰干しして造られるワインなんです。
ドライフルーツやナッツ、アプリコットの芳醇なアロマが持ち味です。

また、ロシア皇帝やローマ法王が好んだと言う逸話を持つピコリット Picolit。
高価で生産量の極僅かなワインです。ブドウ品種がそのままワインの名前になって
いますが、その名前は出来上がる液果と房の量の少なさ(ピッコロ・クアンティタ)と
産出されるブドウの小粒な事(ピッチョレッツァ)に由来しています。
ピコリットという品種は植物学的に珍しい品種で、野生ブドウに近い品種なんです。
柑橘系の上品な香りで、単純な甘さとは違う熟した果物の長い余韻が感じられます。

そして、パッシート Passito。このパッシートという呼称はイタリア全土で使われますが、
その中の極めつけが、シチリア島の南西に浮かぶ島パンテッレリアで生産されています。
この島は風が強く苗はあまり大きくなりませんが、燦燦と太陽の光を浴びて糖度の
上がった干しぶどうは、リキュールのアマレットを想わせる深みある甘味を持つのです。
それは、モスカート・ディ・アレッサンドリア種(ジッビッボ種)独特のものなんです。

生産者ごとに造り方は異なり、それぞれが独自の情熱を注いで、じっくりと
手間をかけて長い時間をかけて造られたドルチェワイン。こちらです・・・

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ヴィンサント レチナイオ サンジェルバッジオ 1999
イタリア、トスカーナ最高峰のヴィンサントです。
収穫したブドウを数ヶ月陰干しし、約4年間熟成させています。生産量2000本の
希少なデザートワインです。トレッビアーノ種100%で、ただ甘いだけではなく、
甘みと酸味のバランスが素晴らしく、その質の高さに思わずうっとりしてしまいます。

ピコリット ロッカベルナルダ 2003
イタリアはフリウリヴェネツィアジューリア州で造られるピコリットは、
10月の一番最後の時期に手積みで収穫され、糖度がレベルに達するまでの約一か月間
陰干しされます。その後、木製の樽の中でゆっくり発酵させます。そうすると
干しぶどうのように糖度があがり、上品な甘さが引き出されてくるのです。

パッシート ディ パンテレリア アブラクサス
シチリア島の南西に浮かぶ小さな島パンテレリアにあるアブラクサスは、
ジビッボ種から造られる希少なデザートワイン。美しい黄金色をした、
ヴェルベットのようになめらかな舌触りの芳醇な味わいです。

さて、このドルチェワイン。どんなお料理とマリアージュさせますかね!?
お楽しみに。。今夜もvisionにて、お待ちしております。

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