2009/05/25
先日、目黒TAKENAWAの料理長である雨宮さんから、これから先も一生忘れる事が無いであろう言葉を頂きました。
“自分の初期衝動にだけは誠実に”。
その言葉は、僕の深層心理にまで怖い位に侵入して来ました。
そして、そういう経験は人生の中でそう何度もある事ではありません。
雨宮さんは言いました。
“自分がこの仕事をやると決めた時に感じた、最初の衝動にだけは誠実にやれ。
それ以外はどうでも良い。
言いたい奴には言わせておけ…”
と。実際はそういう言い方はされていないし、かなり簡略化してるので、少しニュアンスが違って伝わるかも知れませんが、簡単に言うとそういう内容でした。
僕は少し気分が楽になり、肩をポンと後ろから押された気もしたし、またとても重い言葉だとも感じて、簡単に言葉を返す事が出来ずに、ただ黙って頷くだけでした。
どんな言葉を返しても軽くなってしまう気がしたからです。
それに似た経験で、今もこれからもずっと忘れない言葉として、
“10年間辞めなければ、その仕事はその人にとっての天職”
というのがあります。
以前、市ヶ谷にある“ラクリ”というスペイン料理店で働いていた時にお世話になった、オーナーシェフの言葉です。
今も数ヶ月に一度は訪れて、良い関係が続いています。
こういう言葉に出会うのは、極めて個人的な経験であり、だからこそテレビや雑誌で溢れている言葉から得る情報とは、重さ、深さの面で全く違うものになります。
そして本当の意味で
“信じられる言葉”
は世の中で数少ないものです。
それは必ず、実感を伴っていなければならないし、その人の生き方の軸から発信される物でなければなりません。
前記のお二人に共通しているのは、仕事中は寡黙で、誰に対してもフェアで、また簡単に他人に対してアドバイスなどしない、という点です。
本当に尊敬しています。
僕は“自分の言葉”を持っていません。
これから先、ほんの少しでもお二人に近づけるように、また誰かたった1人でも何か良い影響を与える言葉を残せるようになりたいと思います。
今夜も恵比寿vinsantoでお会いしましょう♪♪