2008/03/14
使用される穀物はなんとロッキー山脈の北部で栽培されたモルト100%で、
仕込み水はもちろんロッキーの湧き水です。蒸溜は銅製の小型ポットスティルで
2回行い、最適な部分のみをカットします。丁寧に時間をかけてつくるため
1週間の生産量はわずか3樽分のみとものすごく少ないんです。
大きな蒸溜所の、たった5分間の生産量でしかないんですよ。驚きですね。
熟成に使用する樽はチャー(内側を焦がすこと)したアメリカンオークバレルで、
最低2年間の眠りにつきます。ボトリングは2~6樽程度のスモールバッチで行われるため、
最高の状態の樽が慎重に吟味されているのです。
こうして出来あがったモルトウィスキー。口にしてまず驚かされるのはその滑らかさ。
2年間の熟成で47%とはとても思えないスムースでエレガントなテクスチャーは
酒質の高さを感じさせます。また、広がり行く香りは広大なコロラドの自然を想わせ、
ロッキー山脈の湧き水のようなクリアなフィニッシュへとつながります。
かのジム・マーレー氏はウイスキーバイブル2008で、このコロラドウイスキーを
大絶賛し、90点の高得点を与えています。スモールバッチのアメリカンウイスキー
ブームの到来を示唆する、新ジャンルのアメリカンウイスキーです。
コロラド モルトウィスキー 2年 ストラナハン蒸溜所
色:コッパー
香り:甘い菖蒲、ハーブの入ったウイスキーリキュール、バーボン、ハニー。
味:極めてまろやかな口当たりで47%の度数を感じさせない。
ハニー、柿、ミントジュレップ、樽材、オイリー。
蒸溜:2005年10月10日 バッチ:14
そしてもう一つ。以前にも紹介したのがこちら・・・
マッカーシーズ オレゴン シングルモルト 3年 クリアクリーク蒸留所
オレゴン州の最大都市ポートランドに本拠を置くクリアクリーク蒸留所産の
シングルモルトです。この蒸留所は1985年にスティーブ・マッカーシー氏が設立し、
おもにオー・ド・ヴィー(ブランデー)などを生産しているそうで、ウイスキーは、
1997年12月から蒸留を始めたんだそうです。スコットランドから取り寄せた
ピートの効いた麦芽を使用し、それをウィドマー・ブラザーズ・ブルワリー社に委託。
ドイツ製のちょっと変わったポットスチルで蒸留した原酒を3年間熟成しボトリング。
マッカーシーズの名でリリースしているんです。
やはりアメリカらしくWHISKYのスペルは、どちらもKYではなくKEY。
飲み比べしてみますかね!?若きアメリカンモルトを。。
今夜もvisionにて、お待ちしております。