クラシカルな黒い猫 ／八嶋
2008/03/10
甘くしたもので、柔らかく複雑ながらもバランスのとれたジンとして知られています。
オールドトムジンという名前は、世界初といわれている飲料自動販売機に由来しています。
その昔、1700年代。ロンドンにあるパブには、木製の黒い雄猫を模した販売機があり、
その猫の口にコイン（1ペニー）を入れ足元のチューブをくわえるとジンが出てくる
という販売機が大人気になったそうです。といっても、裏側で待機しているバーマンが
ジンを直接流し込んでいただけらしいですけど。
雄猫をトムキャットと呼ぶコトから、このジンをトムジンと呼ぶようになったと
いわれています。トムジンは幾つか銘柄がありますが猫のマークが入ったラベルが
多いのもこのような理由からなんです。
19世紀の半ばには、蒸留技術が飛躍的に向上した結果、甘味料によって雑味や不純物を
隠す必要がなくなったため、トムジンからドライジンが浸透していったのです。
なので今では古いタイプのジンとして、オールドトムジンと呼ぶのです。
ヘイマンズ 1820 ジンリキュール
ヘイマンズ オールドトムジン
ヘイマン蒸留所は同族経営の蒸留業者でその歴史は1820年までさかのぼります。
存在自体が「ジンの歴史」といっても過言ではない由緒あるヘイマン社は、
ヘイマン社の会長であるクリストファー・ヘイマン氏の曽祖父で
ビーフィーターの創業者であるジェームス・バロー氏によって設立されました。
ヘイマン1820は、ヘイマン社創業の1820年頃に人気が高かった甘みのあるジン
「オールドトム」の本格的なオリジナル版で、世界初のジンのリキュールです。
ベースとなるジンは、穀物だけを原料に最高のボタニカルを使いロンドンで
5回蒸留されて造られました。トロリトした甘さです。
そして、今回新たにリリースされるのがオールドトムジン。
100％のグレーンスピリッツにジュニパーやオレンジピール、ナツメグ、コリアンダー
などを浸透させたボタニカル溢れるクラシカルなジンなんです。
30年以上長きに渡りジェームスバロー社とヘイマン社で活躍してきたヘイマン氏の
集大成のような商品で、ヘイマン社にて丁重に保存されていたオリジナルレシピを
元に慎重に再現された逸品です。バランス感のある甘みです。
さぁ古き良きスタイルのジン。ストレートで飲りますか！？
それともトムコリンズに！？キンキンに冷やしていますからお好みでどうぞ。。
今夜もvisionにて、お待ちしております。
