アルビオン。それも今や・・・/八嶋

2008/07/03

in: Vision

Visionの八嶋です。「アルビオン」は、グレートブリテン、またはイングランドを
示す最古の呼び方で、ケルト人の言葉で「陸地」。ラテン語で「白い国」を意味します。
その由来は、ドーヴァー海峡の断崖の白さを示しているようです。
ギリシャ神話では、海神ポセイドンと、その正妻アンピトリテの間に生まれた巨人とされ、
英雄ヘラクレスが西に向かう際に、道を塞ごうとしたアルビオンを倒したと言われます。
イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの叙事詩「ミルトン」の中にも、
アルビオンという世界が誕生する前の宇宙について書かれているものがあったりします。
陸地や国、世界だったりと壮大な意味をもってる、この「アルビオン」から
名づけられた蒸留所がありました。グレンアルビン蒸留所です。

1846年に創業を開始したこの蒸留所は、当時インヴァネスの市長だった
ジェームズ・サザーランドが、北海と大西洋を結ぶカレドニアン運河沿いにあった
ビール工場を蒸留所に改造したものです。しかし3年後に火災で焼失し、翌年再開されるも
1955年には、所有者のジェームズ・サザーランドが破産、蒸留所は売りに出され
1866年製粉工場に改造されました。1884年に、A.M.グレゴリーによって建て替えられ、
蒸留所として再オープン。しかし、第一時大戦中は連合軍によって接収され、
対独潜水艦用の機雷製造に使用されたりしました。

そして、アルビンの隣にグレンモール蒸留所を建設したマッキンレー&バーニー社に
よって1920年に買収。この隣同士の二つの蒸留所は姉妹蒸留所として運営されました。
しかし、多くの蒸留所が閉鎖した同じ年の1983年に、やはりグレンモールと共に
突然閉鎖され、今では巨大なショッピングセンターとなっているそうです。

yashima080703

グレンアルビン 1972 22年 ゴードン&マクファイル
140年の歴史に終止符を打ち、1983年に閉鎖を余儀なくされた蒸留所。
インヴァネス側の北海からスタートし、ネス湖を抜けて、グレート・グレン峡谷の
いくつかの湖を通り、大西洋へと抜けているカレドニアン運河に沿って建設され、
グレンモールと共にサラディン式製麦法を最初に採用した蒸留所なんです。

そんな「グレンアルビン」。今後ストックは、ますます減る一方です。
飲まずにはいられませんね!?今夜もvisionにて、お待ちしております。

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