2008/04/07
アイラモルトの特徴といえば、強烈なピートや海藻の香りがあげられますが、
ブナハーブンに至っては他の蒸溜所とは異なり、ほとんどピートを焚かないため、
華やかな香りとフレッシュな酸味にほのかな潮の香りが調和して、
穏やかな味わいのウイスキーに仕上がっています。
また、他のアイラモルトがピート層をくぐり抜けた水でウイスキーを仕込むのに対して、
ブナハーブンはマーガディル川の石灰岩を通ったクリーンで微かにピーティな硬水を
利用しているのが、味わいを大きく左右している要因のひとつです。
表ラベルに描かれているのは、舵輪を握る船乗りの姿と“Westering Home”の文字。
これはスコットランド民謡の一節で「西の故郷へ」という意味です。
航海に出たスコットランドの船乗りが、アイラ島、ジュラ島の島影を目印に
故郷へ帰ってきたときの様子を歌にしたものなんだそうです。
また、裏ラベルには船乗りを迎える家族の姿が描かれているんです。
そんな哀愁漂うブナハーブンの限定ものがリリースされました。
ブナハーブン 14年 ポートウッドフィニッシュ
53度のカスクストレングスでボトリングされた、1220本限定のリミテッドエディション。
ポートワインの樽で2年間仕上げの熟成をした、可憐な花を思わせる香りをもち繊細で
華やかな味わいのブナハーブンです。オフィシャルの18年との違いを感じてください。
アイラモルトはとても個性的で強烈だといわれていますが、その中では、
このブナハーブンこそが個性的で繊細で変わり者かもしれませんね。
今夜もvisionにて、お待ちしております。