ロッホリー蒸留所 スコッチモルトウイスキー解説評価 / 吉祥寺 Vision
2023/02/08
ロッホリー蒸留所について、徹底解説していきます。
1. ロッホリー蒸留所の地理
生産国：スコットランド
地域：ローランド
2. ロッホリー蒸留所データと設備
所有者：ロッホリー・ディスティリング社
設立年：2018年
年間生産能力：20万リットル
仕込水：データなし
ワンバッチ：データ無し
発酵槽：ダグラスファー6基
蒸留器：初留1基、再留1基
熟成庫：
3. ロッホリーの解説
ロッホリー蒸留所は2018年創業の蒸留所です。
蒸留所の設立は水面下で進められ、2021年にニュースが流れた際にはすでに3年以上にわたって生産されていました。
さらにそのときにもう一つニュースとして流れてきたのは、オーナーが新しいプロダクションディレクター兼マスターブランダーとして、27年間ラフロイグ蒸留所で勤務し、15年間マネージャーを努めたジョン・キャンベル氏を迎えたという情報です。
ロッホリーのオーナー Neil McGeoch 氏で、彼の祖父は1950年代に衣料品小売店を経営しており、現在そのブランドはM&Co．として知られています。
Neil氏は家業を継ぐと同時に、ロッホリー農場で牛肉農家として働いていました。
2014年に飼っていたシンメンタール種の牛を売却し、ウイスキーづくりを目指しました。
ロッホリーはキルマーノックの南、エアシャーにある、1700年代からの農場で、ここは有名な吟遊詩人のロバート・バーンズがその形成期（1777−1784年）に実際にここで生活し、仕事をしていた場所とのことです。
そしてこの地で有名な詩を書き、バチェラーズクラブを設立した場所でもあります。
蒸留所の設備は2トンのセミロイターマッシュタン、6基のダグラスファーの発酵槽があり、66時間の短時間発酵と、116時間の長時間発酵の両方を行っています。
10000リットルと6250リットルの2つの背の高い蒸留器があります。
使用する麦芽はすべてロッホリーの農場で栽培されたものを使用。
ウイスキーのスタイルは伝統的なローランドよりもフルボディのスタイルで、将来的にはピーテッドウイスキーの製造も計画されています。
2022年の生産計画は185000リットルで、2022年初頭に限定ウイスキーが登場、1年の間に4種類の季節限定ウイスキーと、1種類のスタンダードリリースを行います。
※土屋守氏の「完全版シングルモルトスコッチ大全」には掲載されていない蒸留所で、「Malt whisky year book 2023」の記載をベースに記事を書いています。
日本人のウイスキーブロガーなどが紹介されている内容とズレが有り、今後追加情報が出ましたら更新します。
3. ロッホリーのラインナップ
ロッホリー アワーバーレイ
ロッホリーのコアとなるスタンダードな商品。
自社栽培大麦を100％使用して作られるシングルモルトウイスキーで、ファーストフィルバーボンバレル、オロロソシェリーカスク、STRバリック（Shaving Toasting, Re-Charringを行った赤ワイン樽）を使用。
複雑で奥行きがあり、バランスの取れた味わいとなっています。
伝統的なローランドスタイルよりやや重めのフレーバーで、穀物感のある味わいが心地よく、ストレートでもハイボールでも楽しめる1本となっています。
Vision Whisky Bar ヴィジョン
吉祥寺／東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
0422-20-2023
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