スコッチモルトウイスキー解説評価 アベラワー蒸留所 / 吉祥寺 Vision

アベラワー

アベラワー蒸留所について、徹底解説していきます。

 

アベラワーの地理

生産国:スコットランド
地域:スペイサイド

 

アベラワー蒸留所データと蒸留設備

所有者:ペルノ・リカール社
設立年:1826(1879)年
年間生産能力:380万リットル
仕込水:ベンリネス山中腹の泉
糖化槽:ワンバッチ12トン
発酵槽:ステンレス6基(16基増設予定)
蒸留器:初留2基、再留2基(4基増設予定)
熟成庫:

 

アベラワーの解説

アベラワー蒸留所は1826年にジェームズ・ゴードンとピーター・ウェアにより建設されました(海外の資料では創業年は1879年となっており、日本の資料と差があります。
これは火災で焼けたあとの再建を創業としていると日本の資料にはありますが、火災発生は1896年でこれも差があります。引き続き調査します)。

アベラワーはスペイサイドのほぼ中心に位置し、ベンリネス山を源とするラワー川沿いに建てられています。この地域ではもともと密造が堺んで、聖ドロスタンの井戸水が仕込み水として使用されていたと言われ、この井戸水はピクト族が洗礼をする際に使用していたものとされています。
1896年に発生した火災により蒸留所がほぼ全焼。その際に建築家で蒸留所設計で有名なチャールズ・ドイク氏を招き、ヴィクトリア朝の美しい建物になっています。
1974年にフランスのペルノ・リカールが買収。アベラワーはもともとフランスで人気の高い蒸留所でしたが、それが影響していると思われます。
ペルノ・リカールの買収後、近代的な設備の増強が行われています。
現在ペルノ・リカールでシングルモルトとして力を入れているのはグレンリベットとアベラワーで、最近では世界的にも売上が好調で、シングルモルトの売上で現在トップ10にランクインしています。

蒸留所の設備はマッシュタンはステンレス製でワンバッチ12トン、ウォッシュバックもステンレスで7万リットルのものが6基、ポットスチルは初留再留合わせて4基。
かつては聖ドロスタンの井戸水を使用していましたが、現在はベンリネス山中腹にある泉から仕込み水を引いています。
熟成にはおもにシェリー樽が使用されますが、限定品やボトラーズでバーボン樽のものもリリースされています。
アベラワーにはかつて倉庫主任だったフレイザー氏という方が、熟成庫で子守唄がわりにバグパイプを聞かせていたと言われており、それが味に影響があるのかどうかは不明ですが、ロマンのあるエピソードとなっています。

 

アベラワーのラインナップ

アベラワー

アベラワー 2005 ホワイトオーク

フランス市場向け限定ボトルの並行輸入品。
フランス人好みと言われるアメリカンホワイトオーク樽で熟成されたボトルで、通常シェリー樽比率の高いアベラワーとは一味違うフレーバーが楽しめます。

 

アベラワー アブーナ

アベラワー アブーナ

スパニッシュオークのシェリー樽を使用し、カスクストレングスでボトリングされたもので、バッチによってアルコール度数が違いますが、だいたい60%前後とかなり強いアルコール感が特徴です。
濃厚でパワフルなシェリー樽熟成モルトを楽しみたいときにおすすめの1本です。

 

アベラワーの年表

1879年 地元の銀行員のジェームズ・フレミング氏が蒸留所を創業
1892年 ロバート・ソーン&サンズ社に蒸留所を売却、拡張工事を実施
1896年 火災が発生し、蒸留所はほぼ全焼となる。建築家のチャールズ・ドイク氏が新しい施設の設計のために呼ばれる
1921年 ロバート・ソーン&サンズ社がW.H.ホルト&サンズ社というビール会社に蒸留所を売却
1945年 S.キャンベル&サンズ社が蒸留所を買収
1962年 フロアモルティングを廃止
1973年 2基から4基に蒸留器を増設
1974年 ペルノ・リカール社がキャンベル社を買収
2000年 アベラワー アブーナを発売
2001年 ペルノ・リカールがシーバスブラザーズを買収し、シーバスブラザーズとキャンベルをシーバスブラザーズブランドに合併
2002年 近代化された新しいビジターセンターが8月に完成
2008年 18年熟成がフランス以外でも発売
2013年 アベラワー2001ホワイトオークを発売
2014年 ホワイトオークミレニアム2004を発売
2018年 カスクアヌーを発売
2019年 アブーナアルバを発売
2021年 14年熟成を発売

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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