グレンウィヴィス蒸留所 2019 バッチ1 コミュニティが生んだ第一章 / 代々木上原 Whisky Gibier

グレンウィヴィス

 

Glen Wyvis 2019 Batch 1
グレンウィヴィス 2019 バッチ1

グレンウィヴィス蒸留所は、2016年にスコットランド・ハイランド地方のディングウォールの町に創業した蒸留所です。
ディングウォールは小さな町ながら、ウイスキー造りの歴史において非常に重要な土地として知られています。
この地には、固有名詞が確認できる最古の蒸留所とも言われるフェリントッシュ蒸留所が、1748年まで存在していました。

1926年には地域内の蒸留所がすべて閉鎖され、ウイスキー造りの歴史はいったん途絶えます。
しかし約1世紀の時を経て、町おこしを目的とした新たな蒸留所設立計画が立ち上がりました。
開業資金はクラウドファンディングによって調達され、地元住民を中心とした多くの出資者が参加。
こうして誕生したグレンウィヴィス蒸留所は、スコットランド初のコミュニティ蒸留所として知られています。

蒸留所名は、1926年に閉鎖されたベンウィヴィス蒸留所とグレンスキアック蒸留所の名を組み合わせたもの。
地域の歴史を未来へつなぐ象徴的な存在でもあります。

今回ご紹介する「バッチ1 2019」は、ファーストフィルのバーボン樽を主体に、リフィル樽、さらに赤ワイン、モスカテル、マルサラといった複数のワイン樽原酒を絶妙な比率でブレンドしたボトルです。
2019年には蒸留所の燃料庫で火災が発生し、一時的に生産が停止。
その影響で原酒のストックが限られる中でボトリングされた、希少性の高いヴィンテージでもあります。

香りは柔らかな甘みが広がり、シフォンケーキやパイナップルキャンディー、ほのかに乳酸の甘酸っぱさも感じられます。
口に含むと麦の風味とアーモンドの香ばしさが立ち上がり、フランボワーズやフルーツトマトを思わせる明るくフレッシュな印象。
フィニッシュは穏やかで、わずかにスパイスを感じる心地よい余韻が続きます。

歴史と地域の想いが詰まった、グレンウィヴィスの第一章。ぜひ一度味わってみてください。

 

Ryo Ueda 植田涼

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