2008/04/17
19世紀半ば、名声を博したグレンリベットの名にあやかろうと実に多くの蒸留所が
グレンリベットの名前を名乗っていました。しかしスミス氏が勝訴して以来、
グレンリベットを名乗れるのは「ザ・グレンリベット」のみになりました。
そんなグレンリベットの名前を名乗っていた蒸留所ものの「Distillery Labels」を
GM社もリリースしています。こちらです・・・
グレンリベット 15年 ジョージ&JGスミスラベル
英国政府公認第一号蒸留所で、ラベルの中の「ジョージ&JGスミス」は、
蒸留所の創業者であり、ウイスキービジネスを確立した父と息子の名前。
知名度の高さだけではなく、品質に関しても群を抜き、フルーティーでデリケートな
味わいがあり、 英国で伝統とステータスを誇る正統派スコッチウィスキーです。
ロングモーン グレンリベット 12年
ロングモーンも昔、『~グレンリベット』と名乗っていた蒸留所です。
モルトとしての知名度は低いですが、ブレンダーの間では昔からマッカランや
グレンリヴェットと並ぶトップドレッシングの一つに挙げられています。
ロングモーンとはゲール語で「聖人の場所」の意味。実際、蒸留所が建てられた
場所には修道院のチャペルがあったといわれています。
ミルトンダフ グレンリベット 10年
スペイサイド地方の首都エルギンから西へ約5キロ。 麦畑のまんなか、
ブラックバーン(黒い小川)という清流のほとりに、ミルトンダフ蒸溜所はあります。
この地は良質の大麦産地として知られ、スコットランドの庭と讚えられてきた所です。
また、このあたり一帯は、1230年に創設されたプラスカーデン僧院の領地でした。
伝説によれば、ブラックバーンのほとりに僧院長がひざまずき、
「この水に神の祝福を」と祈りました。 以来、この水で仕込むと素晴らしい酒が
できるようになり、それがアクアヴィテ Aqua Vitae(生命の水)と名づけられ、
ウイスキーの語源になったと言われています。
スペイモルトフロムマッカラン 1995
現在ではとても貴重となってしまった、リフィルシェリー樽熟成のマッカラン。
「Macallan」は肥沃な土地の意味を持つ「MAGH」と、8世紀にキリスト教伝播のために
スコットランドを広く旅したアイルランド人牧師聖フィランを意味する「ELLAN」の
2つのゲール語に由来すると言われています。
それにしてもグレンリベットから離れた土地の蒸留所までグレンリベットを
名乗っていますよね!?グレンリベットがいかに人気であったかがうかがえます。
今週末は、旧き良きラベルも懐かしいグレンリベット関連に浸ってみますか!?
今夜もvisionにて、お待ちしております。