スコッチウイスキーの6つの生産地区分と主要な銘柄 / 吉祥寺 Vision

スコットランド

スコッチウイスキーには、大きく分けて6つの生産地区分があります。今回はそれらをご紹介していこうと思います。

 

 

1. スコッチウイスキーとは?

スコッチウイスキーはスコットランドで造られているウイスキーで、大麦麦芽を原料に単式蒸留器で製造するのモルトウイスキーと、その他の穀物も使用して連続式蒸留機で製造するグレーンウイスキーがあります。

モルトウイスキーは原材料由来の味や蒸留所の個性が大きく出ることから、そのまま飲まれることが多く、1つの蒸留所でのみ造られたものを「シングルモルトウイスキー」、2つ以上の蒸留所をブレンドしたものを「ブレンデッドモルトウイスキー」といいます。
グレーンウイスキーは連続式蒸留機で大量生産すること、連続式蒸留機が原材料の味をあまり残さずに純粋なアルコールを作ることに向いていること、そのまま飲むと飲みやすすぎて薄味に感じられるものも多いことから、そのまま飲まれることは少ないですが、一応上記のモルトウイスキーと同じように、「シングルグレーンウイスキー」、「ブレンデッドグレーンウイスキー」という区分があります。
上記2つの種類の特性を活かし、両者をブレンドして、個性を活かしつつ、飲みやすく、大量生産でき安価に流通させられるようにしたものが「ブレンデッドウイスキー」です。

 

2. スコッチウイスキーの生産地区分

スコットランド

スコッチウイスキーの蒸留所は、モルト、グレーンの蒸留所、蒸留所建設計画中なども合わせて、現在約160の蒸留所がスコットランド国内に幅広く点在しています。
それらをスコットランドの地理、味の傾向や特徴などを加味して、大きく分けて6つの生産地域に区分しています。
今回はそれらの6つの生産地区分をご紹介しつつ、主要な銘柄をご紹介していきます。
スコットランドには現在約160の蒸留所が稼働中、もしくは計画中であり、それらをわかりやすく区分するために下記の地域に分けています。

 

3-1. ハイランドの特徴

ハイランド牛

スコットランドと言う国は、もともと文化的にも民族的にも異なるハイランドとローランドという2つの地域から構成されていました。それがほぼそのままウイスキーの生産地区分にも使われています。
スコットランドの北部の大部分を閉めるハイランドは、ケルト民族やピクト族、ゲール族の国、それに対しローランドはブリトン族(ケルトの一部)やアングル族(ゲルマン系)、デーン族(ノルマン系)です。
ウイスキーの文化の話でよく出てくるキルト(民族衣装でその模様が家紋の変わりのように使われる)やバグパイプなどはハイランドの文化で、スコットランドというとハイランドの文化をイメージすることが多いです。
ハイランドという地域は明確に境界線が存在するわけではなく、時代や区分の使われ方によって変動があり、ウイスキーの資料を色々見ても結構大きく違いがありますが、現在は、東側の都市のダンディーと、西側のグリーノックを結ぶ想定線より北がハイランドという形で区分されることが多いです。
それでもハイランドの地域が広範囲になるため、最近のウイスキー業界では東西南北で分けて更に細分化して表現されることが多いです。
現在稼働中、建設中の蒸留所は48箇所にもなります。

ハイランドはスコッチウイスキーの中でも比較的重めなウイスキーが多いと言われる地域ですが、それでも各蒸留所の設備や生産の方針により大変多岐にわたるウイスキーが造られています。
また、ここ10年くらいで新規の蒸留所が多く作られている地域でもあり、これは後述するスペイサイドやアイラなどの蒸留所密集地域に参入するよりも参入障壁が少ないことや、過去に蒸留所があった場所に復活させる形で蒸留所建設が計画されることが多いことが要因です。

ちなみに写真はハイランドカウというハイランド地方に生息する牛です。

 

3-2. ハイランドの代表的な蒸留所

★グレンモーレンジィ

グレンモーレンジィ

北ハイランドの蒸留所。
ノンピートのウイスキーを作っています。
非常に首の長い蒸留器が特徴の蒸留所で、その蒸留器の背の高さはスコットランドで一番高いと言われています。キリンの高さと同じとよく表現されます。
首の長い蒸留器は蒸留液がスワンネックと呼ばれる蒸留器のてっぺんまでたどり着くまでの間に多くの不純物が再度下に落ちることから、クリーンでスムーズな蒸留液が取れます。また、樽熟成にこだわりを持つ蒸留所で樽のパイオニアとも呼ばれています。
スコッチウイスキーで最初にバーボン樽を使用した蒸留所で、それ以降多くの蒸留所がバーボン樽を採用しています。同じく、バーボン樽から他の樽に移し替えて数ヶ月追加熟成させるウッドフィニッシュを最初に実施したのもグレンモーレンジィで、これも多くの蒸留所がその後採用しています。
有名な銘柄は、グレンモーレンジィ オリジナル(10年)、18年、シグネット、ラサンタ(シェリー樽フィニッシュ)、キンタルバン(ポート樽フィニッシュ)、ネクタードール(ソーテルヌ樽フィニッシュ)など。最近、X(エックス)という新商品も発売されたり、毎年何かしらのコンセプトで限定商品を出すと言う形で話題にも事欠かない蒸留所です。

 

★ クライヌリッシュ

北ハイランドの蒸留所。
ノンピートのウイスキーを作っています。
海沿いにあるという地形から、やや塩っぽさを感じるフレーバー、また非常にまったりとしたクリームやバターなどのフレーバーと、交互に押し寄せる青りんごのようなフルーティな香りから、非常に複雑性があり、固定ファンの多い蒸留所。人気が非常に高いのですが、ジョニーウォーカーの主要原酒の一つでもありシングルモルトでの需要にはやや追いついていない形で、近年オフィシャル以外ではなかなか見る機会が少なくなってきた蒸留所でもあります。
以前は第2蒸留所のブローラという蒸留所があり、そちらはヘビーピートを作っていたのですが、1983年に閉鎖。それが数年前から復活させるという話が持ち上がり、現在準備中です。

 

★ オーバン

西ハイランドの蒸留所。
ディアジオ社が所有している蒸留所の中でロイヤルロッホナガーについで2番めに生産量が少ない蒸留所。
もともとはブレンデッドウイスキーの原酒にも使われていましたが、小規模な蒸留所のため現在はブレンデッドウイスキーには使われておらず、全てシングルモルトでリリースされています。それでもオフィシャル以外ではほとんど見ない蒸留所です。
クライヌリッシュと同じく海沿いにあり、やや塩っぽさと重さがあり、じっくりとストレートで飲みたい蒸留所。

 

★ グレンドロナック

東ハイランドの蒸留所。
シェリー樽熟成に非常にこだわりを持つ蒸留所で、マッカラン、グレンファークラス、ダルモアなどと並ぶ高品質なシェリー樽熟成モルトをリリースしています。
2005年まで石炭直火焚き蒸留を実施していた蒸留所でもあり、現在リリースされている21年熟成は、その当時の味を飲めるという貴重なウイスキーになっています。
最近はピートを焚いた麦芽を使用したものや、バーボン樽もリリースされており、これは買収によりオーナーが何回も変わったことによる影響と、現在のオーナーがブラウンフォーマン社でジャックダニエルの良質なバーボン樽(厳密にはテネシーウイスキー樽ですが)を入手できるといういい相乗効果も見込まれています。

 

★ トマーティン

北ハイランドの蒸留所。
日本の宝酒造がオーナーです。
1974年の最盛期にはスコットランドで最も生産量が多いと言われるほど大量生産をしていた蒸留所ですが、80年代のウイスキー不況により所有会社が倒産。その際に宝酒造が買収し、その後大量生産方針から少量高品質生産に大きく方向転換しています。
最近日本ではセブンイレブン限定で、レジェンダリースコットという名前の比較的安価なウイスキーが発売されていますが、これはトマーティン蒸留所で作っているブレンデッドウイスキーです。

 

★ ウルフバーン

北ハイランドの蒸留所でスコットランド本土最北端にある蒸留所です。
2013年創業の新しい蒸留所で、生産量はまだかなり少ないのですが、精力的に商品展開をしており、日本でもスコッチモルト販売という輸入会社を通じて積極的に顧客開拓をしているので聞いたことのある方も多いのではないかと思います。
主要ブランドは、ノースランド、オーロラ、モーヴェン、ラングスキップ、キルヴァー、ブレイブスなどですが、それ以外にも樽番号をそのまま商品名にしたシングルカスクも多くリリースしています。

 

4-1. ローランドの特徴

エジンバラやグラスゴーといった大都市のある、スコットランド南部の地域です。
大都市が多いこと、更にその南部にイングランドというさらに大きな国があることから、多くの人口に多くのウイスキーを飲んでもらうということを目的に、軽く飲みやすいウイスキーを製造することが多い地域。また、大量生産と物流の観点からグレーンウイスキーの蒸留所が多い地域でもあります。
そのため、通常のスコッチウイスキーは2回蒸留なのに対し、ローランドの一部の蒸留所は3回蒸留をしていました。
80年代のウイスキー不況の影響もありローランドの蒸留所は衰退してしまった時期がありましたが、最近のウイスキーブームで新しい蒸留所が多数できた地域でもあります。
また、ウイスキーのブレンド業者や熟成庫、瓶詰め工場などはローランドに多く、ウイスキー生産と言う意味では中心地となっています。

 

4-2. ローランドの代表的な蒸留所

★ オーヘントッシャン

ビームサントリーが所有する蒸留所で、3回蒸留を維持している蒸留所。1800年頃の創業と言われているが定かではないとされています。

 

★ グレンキンチー

ディアジオ社が所有する2回蒸留の蒸留所です。1
837年創業と古くから続く蒸留所で、ウイスキー不況を乗り越えた数少ないローランドの蒸留所です。
ディアジオ社からオフィシャルボトルがリリースされ、また、ディスティラーズエディションという特別ボトルが毎年リリースされています。

 

★ ボーダーズ

2018年創業の新しい蒸留所。ローランドの特徴である3回蒸留を取り入れた形で建設されています。
新規の蒸留所とは思えない200万リットル規模の生産量を誇っており、また最近ではInstagramやFacebookで積極的に蒸留所の設備や内部の風景を宣伝発信しています。注目の新規蒸留所です。

 

5-1. スペイサイドの特徴

ハイランドの東部を流れるスペイ川流域で造られるウイスキーをスペイサイドという区分で分けています。
古い資料にはスペイサイドの記載がなく、ハイランドの一部として扱われているものもありましたが、現在はその蒸留所の多さ、生産量の多さ(なんとスコッチウイスキーの約60%がスペイサイド産)から、一つの地域として扱われています。
そのような状況からハイランドとスペイサイドの境界線も曖昧で、スコットランドで発行されている書籍ではスペイサイドになっているのに日本ではハイランドになっている蒸留所があったりします。
日本では、土屋守氏が定義した、スペイ川、フィンドーン川、ロッシー川、アイラ川の4つの河川流域をスペイサイドとする定義が一般的ですが、その定義だと、”スペイサイド蒸留所がスペイサイドではなくハイランドに分類される”という謎現象が起こります。
川沿いの谷に多く蒸留所があることから、谷を意味する「グレン」がつく蒸留所が多く、また、それはこの地域が谷に紛れることができる密造に適した土地ということも関連しています。密造時代には1000を超える蒸留所があったと言われています。
また、ウイスキーづくりに使用されるピートも多く得られること、スペイ川などの河川の水質が良質なことなど、ウイスキーづくりに適した条件が多数揃った場所です。
スペイサイドモルトはスコッチの中でも特に華やかでバランスの良いものが多く、癖の強いアイラとは対象的な意味でウイスキーの聖地となっています。

 

5-2. スペイサイドの代表的な蒸留所

★ ザ・グレンリベット

グレンリベット

「静かなる谷」を意味する名前の蒸留所。
1822年、イングランド王ジョージ4世が当時密造酒だったグレンリベットを飲みたいと言ってしまったことにより、王様が飲むものが密造ではいけないということから1823年酒税法改正、1824年に政府公認第一号蒸留所になったという、スコッチウイスキーの歴史に大きく影響するスペイサイドを代表する蒸留所。
政府公認になったあとは、密造仲間から裏切り者扱いされ命を狙われる事があったと伝わっていますが、その後政府公認をもらったほうが売れるということから、多くの蒸留所が公認を獲得し、さらに自分の蒸留所の後ろに「グレンリベット」と勝手につけて、消費者に間違えて買わせる動きが発生。
裁判により、グレンリベットと名のれるのは唯一このグレンリベットだけで、その場合、「ザ」をつけることという判決がでました。
そのエピソードも納得の非常にフルーティでコクのあるフレーバーはスコッチウイスキーを代表する銘柄として初めて飲むウイスキーにおすすめされることが大変多い蒸留所です。
代表銘柄のザ・グレンリベット12年は安定して入手しやすい安価な価格で酒販店だけでなくスーパーなどにも置かれています。

 

★ グレンフィディック

「鹿の谷」を意味する名前の蒸留所。
ブレンデッドウイスキー最盛期に、初めてシングルモルトを売り出した蒸留所です。
世界で最も多く販売されているシングルモルトと言われており、その生産量は非常に大きく、現在もナンバーワンクラスの生産量を誇ります(マッカランやグレンオードなど大量の設備投資で生産量を伸ばしている蒸留所があり、ほぼ互角となりつつあります。)
個人的な話で恐縮ですが、常に我が家に1本ストックしている、私の常飲ウイスキー、私のお墨付きです。

 

★ ザ・マッカラン

マッカラン

シングルモルトのロールスロイスとも呼ばれる高級ウイスキーの代名詞。
シェリー樽に大変こだわりを持つ蒸留所で、木の伐採から樽製作やシェリー酒の熟成の年数など細かいスペックまで徹底的にこだわり、マッカラン向けのシェリー樽を確保しています。
2018年に新規蒸留施設をオープンさせ、一気に生産量を伸ばし、世界の需要に追いつくよう生産体制を整えたところで、現在大変高騰が激しいマッカランですが今後安定して入荷できることを期待します。

 

★ グレンファークラス

家族経営を続けている数少ない蒸留所。さらに、ガスの直火焚き蒸留をしているというのも珍しい蒸留所。
シェリー樽熟成にこだわりを持っており、良質なシェリー樽熟成モルトを安定的にリリースしています。
10年、12年、15年、18年、21年などラインナップも比較的多い他、ボトラーズからリリースも大変高評価な物が多く、根強いファンの多い蒸留所です。

 

6-1. キャンベルタウンの特徴

スコットランドの南西部、キンタイア半島の先端部にある街がキャンベルタウンです。
人口5000人ほどの小さい街に30を超える蒸留所があったとされていますが、大きく衰退し、現在は3つの蒸留所のみとなりました。
これは1920年〜33年のアメリカの禁酒法時代にアメリカのマーケットを失ったこと、その際に粗悪なウイスキーを作りアメリカに大量に密輸出したことにより低品質なウイスキーの産地という不名誉な評価となってしまったと言われています。
その中でも、現在も残っているスプリングバンクは品質を維持して存続した蒸留所で、その作業はほとんど手作業なことから非常に生産量が少なく、現在は入手困難な人気蒸留所となっています。
また、キャンベルタウンのヘーゼルバーン蒸留所に、1918年〜20年に竹鶴政孝氏がウイスキーづくりを勉強しに行っており、高品質なウイスキーの時代に行っているということから非常に幸運であり、かつそれが今の日本のウイスキーにつながると思うと感慨深いものがあります。

 

6-2. キャンベルタウンの代表的な蒸留所

★ スプリングバンク

スプリングバンク

2.5回蒸留で少量のピートを焚いたスプリングバンク、3回蒸留でノンピートのヘーゼルバーン、2回蒸留でヘビーピートのロングロウの3つのウイスキーを作り分けている蒸留所。すべて手作業で、スコットランドで唯一100%自家製麦を行っている蒸留所です。

 

★ グレンガイル

スプリングバンクを所有するJ&Aミッチェル社が建てた蒸留所で、麦芽はスプリングバンクで製麦したものを使用しています。
グレンガイルという名前が過去に別のウイスキーに使われており、版権を別の会社が持っていることから、「キルケラン」の名前で流通しています。

 

7-1. アイラの特徴

スコットランド西部のインナーヘブリディーズ諸島の南にあるアイラ島は、アイルランドとスコットランドのちょうど中間に位置し、アイルランドからスコットランドに蒸留技術が伝わる際に中継地点になったと言われている場所です。
そのため、ウイスキーの蒸留は記録より昔から実施されていたと思われています。
非常に強くピートを焚いた癖の強いウイスキーを多く生産する地域で、それが唯一無二の味わいということからウイスキーの聖地と言われています。
ピートは強く焚くことでフェノール化合物が麦に付き、それがどれだけ含まれているかをフェノール値といい、ppmという単位で表します。
癖が強いウイスキーが多いのは、島という閉鎖的な環境でピート以外の燃料が手に入らないという事情によるもので、偶然の産物とも言えます。時代の流れにより、ピート以外の燃料も輸送してこれることから、あえてノンピートのウイスキーを造る蒸留所もあります。

 

7-2. アイラの代表的な蒸留所

★ ボウモア

ボウモア

1779年創業の現存するアイラ島の蒸留所で最も古い蒸留所。アイラの女王と言われる華やかな味わいで、アイラ島のウイスキーにしては25ppmとやや弱めのフェノール値となっています。
1980年代は非常に評価が分かれる独特の味のウイスキーが多く生産されていましたが、1993年蒸留のボウモアが大変素晴らしいということで一躍話題になり、評価を復活させた形となります。
現在はビームサントリーが所有しています。

 

★ ラフロイグ

1815年創業の蒸留所。チャールズ皇太子よりロイヤルワラント(王室御用達)を得ている蒸留所です。
その非常に癖の強い味から、「好きな人は徹底的に好き、嫌いな人は徹底的に嫌い」と言われる蒸留所です。
フェノール値は約45ppmとアイラの中では少し高めで、これはポートエレン製麦工場から購入した35ppmの麦芽に自家製麦し独自にピートを焚いた麦芽をブレンドして使用しているからです。独自にピートの採掘場を持っており、そこで取れるピートが大きく味わいに影響していると言われます。
特にラフロイグ10年は、1杯目のハイボールに飲むお客さまが多く、暑い夏場におすすめです。

 

★ ラガヴーリン

ラガヴリン

1816年創業のディアジオ社が所有する蒸留所。
ポートエレン製麦工場で造られた35ppmの麦芽を使用しています。
ラガヴーリンはホワイトホースの主要原酒で、ホワイトホースのピートフレーバーに大きく影響しています。
アイラ島でもかなり小さい蒸留器を使用しており、その為大変力強いウイスキーができることが特徴で、その味わいに大変固定ファンが多い蒸留所です。
ラガヴーリン16年は高品質で安定した美味しさで人気で、カスクストレングスの12年は若く力強いフレーバーが人気です。

 

★ アードベッグ

1816年創業の蒸留所で、グレンモーレンジィ社が所有しています。
グレンモーレンジィと同じく、毎年限定ボトルを出すことから話題に事欠かない蒸留所です。
60ppmと非常に強い麦芽を使用していますが、蒸留設備が軽いウイスキーができやすい設備となっており、ピートの強さほど飲みづらくは無く、飲み飽きない蒸留所です。
スタンダードの10年のほか、アンオー、ウィービースティ、ウーガダール、コリーヴレッカンなどラインナップも多彩。
過去の限定ボトルでは、スーパーノヴァが大変人気でした。

 

★ ブルックラディ

ブルックラディ

1881年創業のアイラ島では新しい方の蒸留所。閉鎖と買収を経て、2001年に再稼働した後、現在はレミーコアントローが所有しています。
ノンピートのブルックラディ、40ppmのポートシャーロット、80ppm以上のオクトモアの3種類を製造しています。
ノンピートのブルックラディは1881年創業当初からノンピートで造られており、これは産業革命により蒸気船がアイラ島に来るようになったことから、蒸気船の石炭を購入してノンピートのウイスキーを作ったことが発端となっているそうで、当時としては最先端の蒸留所だったと言われています。
現在もその設備を補修しながら使用しており、他の蒸留所が効率化を進めている中、逆に最先端ではないその当時の設備を残している蒸留所となっています。

 

8-1. アイランズの特徴

アイラ島の以外のスコットランドの周辺の島をまとめてアイランズという生産区分でまとめています。
範囲も広大で、アイランズの味の特徴というのはあまり無く、その蒸留所一つ一つの個性を追っていったほうが話が早いというエリアです。

 

8-2. アイランズの代表的な蒸留所

★ タリスカー

タリスカー

1830年創業のディアジオ社が所有する蒸留所。
ブラックペッパーと塩気で表される荒々しい味が特徴で、甘いスコッチが多い中でもドライさが売りの蒸留所。
そのため、ハイボールで飲まれる事が多く、タリスカーハイボールに燻製したブラックペッパーを少量入れた”スパイシーハイボール”が有名です。
特徴的なU字型のラインアームが特徴で、このラインアームの形状がタリスカー特有の味わいを作り出しています。なんでも一時期普通の形にしたら味わいが全く違ったものになってしまってもとに戻したそうです。

 

★ ハイランドパーク

スコットランド本土の北、オークニー諸島にある2つの蒸留所の一つ(もう一つはスキャパ)。
ピートフレーバーがあるのですが、アイラ島とはピートのもとになる植物が違うため味わいも大きく違い、程よく燻煙と甘さが両立する味が最上級の食後酒と紹介されている書籍もあります。
オークニー諸島はヴァイキングの影響が大きかった土地でもあり、ヴァイキングや北欧神話をモチーフにしたボトルをリリースしたり、ボトルデザインに採用しています。

 

長い記事になりました。
最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
ウイスキーライフの一助となれば幸いです。

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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