2021/05/04
スコットランドの南西、キンタイア半島の端にある都市・キャンベルタウン。
かつては数々のウィスキー蒸留所が存在しハイランドに次ぐ規模の一大生産地として名を馳せたこのキャンベルタウン、現在では稼働し続けているのはたったの3箇所のみとまさに栄光と衰退の歴史を持つこの地といえばやはり有名なのはスプリングバンク。
三基の蒸留所を使いわけ、タイプの違う3タイプのシングルモルトを製造。根強いファンを持っています。
そんなスプリングバンク蒸留所から新商品をまとめてご紹介、組み合わせて飲み比べの1セットもオススメですね。
スプリングバンク蒸留所のメインブランドであるその名前スプリングバンク、程よくピートを焚いた2回半蒸留で知られ、香り高く塩気のあるウィスキーは「シングルモルトの香水」とも比喩される上品な香りと味わいで人気です。
こちらの12年カスクストレングスは定期的に数量限定でリリースされるリミテッドアイテム、加水せずにボトリングする為スプリングバンクのもつキャラクターを存分に感じることができる一本です。
リリースごとに度数や使用する樽の比率が異なります、今回リリースのボトルはバーボン樽65%にシェリー樽35%の原酒を使用。
フローラルで華やかなアロマ、ソルティーでダークチョコレートやコーヒーなどのニュアンスも。
スプリングバンクのリリースする定番商品の中では中間の熟成年数にあたるこちらの15年、若過ぎず長期熟成すぎないバランス感が魅力なのがこの一本。
さらにこちらの15年は100%シェリー樽熟成というちょっと贅沢な逸品なのです、個人的にはシガーとの相性が良いのでシガーやショコラと合わせてゆっくりと楽しむのがオススメのウィスキーです。
シェリー樽由来の甘さ、フルボディで塩気を含んだ複雑な味わいです。
1990年代では定番商品として数々のモルトファンに愛され続けてきたものの生産中止となり、2012年から年に一度だけ極少量のみ生産される限定商品として復活したのがこちらの21年。
今回も世界で3800本と超限定数のボトリング、非常に貴重で稀少な一本です。
バーボン、シェリー、ポートワイン、ラム樽と4種類もの樽を使用することによって複雑で深みのある味わいを表現しています。
スプリングバンク蒸留所のヘビーピートブランド、ロングロウ。ヘビーピート麦芽を使用し2回蒸留、パワフルでオイリーかつピーティーな味わいでファンの多いウィスキーです。
こちらの18年は18年以上熟成させたシェリー樽、バーボン樽熟成の原酒をブレンド。
スモーキーでありながら芳醇なアロマ、エレガントでピーティーな味わいです。
スプリングバンク蒸留所で唯一のノンピート3回蒸留ブランドがこちらのヘーゼルバーン。
ヘーゼルバーンとは、1925年に閉鎖した同名の蒸留所でニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝が5ヶ月間実習をしていたことでも知られていますね。
こちらの13年オロロソカスクはシェリー樽原酒のみをボトリング、日本では600本のみ入荷のこちらも非常に貴重な限定ウィスキーです。
シェリー樽由来の甘くふくよかなアロマ、ノンピートの華やかな味わいはスプリングバンク・ロングロウと同じ蒸留所から作られるウィスキーとは思えないウィスキー。
ぜひ飲み比べて楽しんで頂きたいですね。
Naoshi Morioka 森岡尚史
VinSanto Bar & Study 恵比寿
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