2009/04/27
5/3に二人芝居のイベントをやるに当たり、
出演者のvinsantoでの全ての稽古に立ち会って、
一緒に過ごしてるのですが、
様々な気持ちが交錯しています。
懐かしさ、
羨ましさ、
期待、
不安だとか…。
色々な芝居の形態がありますが、
その中でも“二人芝居”は、
最小の人間の関係性を描いているという点で、
深く、濃密な物になりやすく、
それ故にある意味で役者の全てがさらけ出てしまう、
ごまかしが利かない怖い物でもあります。
僕は個人的には二人芝居が一番好きです。
大勢の芝居であれば、
周りとのアンサンブルの要素が大きく、
それは凄く難しいのですが、
お客様からの視線が分散されるので、
少しのごまかしなら利いてしまうのです。
また、芝居で最も大切な要素は“リアリティ”がある事だと僕は思っていて、
それがあれば観ている人が自然に物語、
人物に感情移入出来ると思っています。
では、その“リアリティ”はどうやれば出るのでしょうか??
それは、逆説的ですが役者が“演じない、
お芝居をしない”という点に尽きます。
つまり物語の当事者になれるかどうか、
です。
当たり前の事ですが、
言葉でいう程簡単ではありません。
皆、それを何とか掴もうと四苦八苦しています。
僕は、経験的にそういう苦しみは痛い程分かります。
ただセリフを覚えて、
お芝居っぽくやり取りするだけなら誰でも出来ます。
そこに“リアリティ”のある関係性をプラスするのが、
役者の仕事では無いでしょうか。
今、稽古中の芝居が何とか“リアリティ”のある物語に昇華出来るかどうか…。
その答えは5/3に出ます。
今夜も恵比寿vinsantoでお会いしましょう♪♪