アルタベーン蒸留所 スコッチモルトウイスキー解説評価 / 吉祥寺 Vision

2023/06/21

アルタナーベン

アルターベーン蒸留所について、徹底解説していきます。

 

 

1. アルタベーンの地理

生産国:スコットランド
地域:スペイサイド

 

2. アルタベーン蒸留所データと設備

所有者:ペルノ・リカール社
設立年:1975年
年間生産能力:420万リットル
仕込水:ベンリネス山中腹の13の泉
ワンバッチ:9トン
発酵槽:ステンレス8基
蒸留器:初留2基、再留2基
熟成庫:

 

3. アルタベーンの蒸留所データと設備

アルターベーン蒸留所は1975年創業の蒸留所。
カナダのシーグラム社が創業しました。
シーグラム社は1970年にスペイサイドに2つの蒸留所をオープンさせました。
もう一つはブレイズ・オブ・グレンリベット(現ブレイヴァル)です。
どちらも当時としては最先端の設備を持つ蒸留所でしたが、伝統的なパゴダ屋根を用いるなど古いデザインを採用しています。
アルタベーンとは「ミルク色をした小川」を意味するゲール語で、蒸留所の横を流れるアルタベーン川かつけられた名前で、昔に農夫たちが乳搾りをしたあとの桶を川で洗っていたためそのような名前になったそうです。

2000年にシーグラム社の酒類事業からの撤退を受け、ペルノ・リカール社が引き継いだが、直後の2002年に閉鎖、3年後の2005年に再開しました。

ワンバッチは9トンで、発酵槽は8基で生産量は420万リットルとなっています。
原酒の殆どは100パイパーズのブレンデッド用として使用され、シングルモルトとしてリリースされるのはごくわずかとなっています。
100パイパーズはタイやインドで現在売上を伸ばしています。
ブレンド用にスモーキーな原酒を求められているため、現在は生産量の30〜50%をフェノール値10〜20ppmのピーテッド麦芽で仕込んでいます。

 

4. アルタベーンのラインナップ

アルタベ0ンソサエティ

 

The Scoth Malt Whisky Socierty 108.63 Perfume in an oil drum
スコッチモルトウイスキーソサエティ 108.63

こちらのボトル、ソサエティのフレーバープロファイルが Peated となっていますので、上記のフェノール値10〜20ppmの麦芽を使用したボトルと思われます。
しかしながら、私的には全くピートを感じないボトルで、何人かのお客様に飲んでいただいたところ、非常にわずかにピートを感じる程度というお客様が多いボトルとなっています。
ピートを感じるかを試していただくボトルとしてちょうど良いボトルと思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

5. アルタベーンの年表

1975年 蒸留所がシーグラム社の子会社であるシーバスブラザーズ社により、ブレンデッドウイスキーに使用するモルトウイスキーを確保するために創業。総費用は270万ポンド
1989年 生産量を2倍に増やす
2002年 10月に蒸留所を閉鎖
2005年 5月に蒸留所再開
2018年 オフィシャルのライトリーピーテッドボトルを発売

 

Wataru Kobayashi 小林渉

Vision Whisky Bar ヴィジョン
吉祥寺/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
0422-20-2023
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