2024/09/03
イギリス・ドイツ・ベルギーに代表されるヨーロッパ有数のビールの産地の中でも、ベルギーでは、人々の生活に根付いて歴史とともに様々なビールが作られてきました。
修道院でのビールづくりから始まったベルギービールは、その後の発展を経て実に様々なビールが生み出されることとなり、色、香り、味わいからアルコール度数に至るまで実にバラエティに富んでいます。
今回は、そんなベルギービールをランキング形式でご紹介いたします。
5.0% ピルスナー
濃厚でハイアルコールなビールが中心なイメージのベルギービールですが、ベルギー国内のビール消費量の約7割は、日本と同様にスッキリとした味わいのピルスナーが飲まれています。
ベルギーが世界に誇るステラアルトワは、ホップのアロマが華やかに香り、すっきりとした飲み心地にドライな後味。
パブの醸造士だったアルトワ氏が醸造所を購入し、クリスマスビールとして”アルトワ”(星)の名を付けて発売したのが始まりです。
爽快感のある味わいは、1, 2杯目のビールとしてポテトやフライ等と一緒にごくごく行くのがオススメ。
現在ではテニスのウィンブルドン選手権のオフィシャルビールにもなっています。
8.8% ベルジャンエール
ヒューガルデンシリーズの中でも特徴的なラベルが目を惹く、禁断の果実。
アダムとイブの絵画をモチーフに、ビールやホップをあしらったデザインが印象的な1本。
濃い褐色の色合いに、熟したリンゴやバナナのフルーティーな香り。
熟成感と渋みを感じる味わいは、甘みを感じる濃厚な仕上がりで、ふくよかでフルーティー。
オレンジピールやコリアンダーといったスパイスがバランスよくまとまった、まさに”禁断の果実”を思わせる味わいです。
“ヒューガルデン グランクリュ”同様、瓶詰め時に酵母と少量のシュガーを加えた瓶内発酵タイプのスペシャルビール。
上質な赤ワインのような味わいは肉料理やちーずとの相性も抜群です。
6.2% フランダースレッドエール
15世紀にフランスとベルギーの一部を統治した、ブルゴーニュ公国のマリー・ド・ブルゴーニュ公女にちなんで名付けられたビール。
印象的なラベルに描かれたマリーは、短い統治期間にも関わらず、ビール醸造を含む数多くの商業活動を支援した事で有名です。
赤みがかったダークブラウンの色合いは、ウィーンモルトと呼ばれる赤大麦などを麦芽にして作られ、オーク樽で18ヶ月熟成したビールと、8ヶ月熟成した若いビールをブレンドして作られています。
ブラックチェリーやパッションフルーツを思わせる、軽い酸味とバランスの良いフルーティーな甘み。
カシスやレーズン、バニラやチョコレートを感じさせる複雑な味わいは、ボリュームもありワインのようにじっくりと楽しめる1本です。
8.5% ベルジャンストロングエール
ベルギーの東フランダース州はブッヘンハウトという小さな町の中心部に位置するボステールス醸造所。
1791年に設立され、特徴的な3種類のビールのみを醸造しているめずらしい醸造所です。
グラスがとても独特なパウエル・クワックは、醸造所と宿屋を営んでいたクワック氏が、毎日宿屋に立ち寄る馬車の乗員が馬や乗客のために手を話せず喉が乾いているのを見て、馬車に乗りながら飲む事ができるようにこのグラスを考案したのが始まり。
キメ細かい泡を持つ琥珀色の液体は、カラメル・ドライオレンジ・スパイスなどの複雑なアロマとフレーバー。
優しい口当たりですが、しっかりとした喉越しがたまりません!
モルトとホップが調和した、ベルジャンストロングアンバーエールです。
9.0% トラピスト ベルギー
濃厚なビールが数多く作られているベルギービールの中でも、修道院によって伝統を守って作られているのがトラピストビール。
シメイはスクールモン修道院で作られるトラピストビールで、院内の醸造所で敷地内に設置された井戸水を使用して作られています。
レッド、ホワイト、ブルー、ゴールドの4種類が作られ、それぞれが個性のある魅力のある味わい。
シメイブルーはもともとクリスマスビールとしてリリースされたものが人気を博し、現在は通年作られるようになっている銘柄。
濃厚なカラメルのアロマと香ばしい果実の甘み、スパイシーな風味に深い味わい。
あとに残る苦味が長い余韻をお楽しみいただけます。
目黒リパブリック Beer&Burger
目黒/東京都品川区上大崎3-3-1オバタビルB1
03-3441-6181
Facebook
Instagram