ベンリネス蒸留所 2010 11年 グローバルウイスキー レッドカスクカンパニー / 代々木上原 Whisky Gibier

ベンリネスレッドカスク

現在スコットランド内でモルトウイスキーを製造する蒸留所の数は150を越えていますが、主にブレンド用の原酒製造を担う蒸留所も少なくなく、シングルモルトとしての流通が多くないこともしばしばです。そんな少しニッチで痒いところに手が届くのがボトラーズウイスキーの良さ。

 

Benrinnes 2010 11y Global Whisky The Red Cask Co.
ベンリネス 2010 11年 グローバルウイスキー レッドカスクカンパニー

グローバルウイスキー社は2017年にスコットランドはグラスゴーに設立されたインディペンデントボトラー。
今回ご紹介するレッドカスクカンパニーの他には、「コンセプト8」と「オールドグーンシーズモルト」2種のシリーズを展開しています。
レッドカスクカンパニーシリーズでは全てシェリー樽での熟成またはフィニッシュが施されており、かつノンチルフィルタード・ノンカラーリングでボトリング。こだわり抜いたシェリー樽ならではの赤みがかったダークな色合いが目を惹きます。

蒸留所は1829年創業、ディアジオ社所有のベンリネス。
名称はスペイサイドで最も標高の高いベンリネス山から。
その麓に位置し、ベンリネス山から流れ出るスカーラン川、ローワンツリー川の水を仕込み水として使用しています。
生産量の99%がジョニーウォーカーやJ&Bの原酒であり、オフィシャルでシングルモルトとして市場に出回るのは「花と動物」シリーズのみ。
また、華やか・マイルドなどの言葉で形容されることの多いスペイサイドモルトの中で重い酒質を生み出すベンリネス蒸留所は、モートラック、ダルユーインと並び「ディアジオの異端児」とも呼ばれており、通好みな蒸留所のひとつです。

レーズンやタルトの芳醇な甘い香り、口に含むとダークチョコレートやアッサムティー、フィニッシュは程良くビターでペパーミントのような爽やかも残り、一連の変化も楽しめます。

是非ストレートでおすすめしたい一本です。

 

Keisuk Kosaka 小坂啓輔

Whisky Gibier Bar&Shop
代々木上原/東京都渋谷区西原3-21-1 1F2号
03-3466-2640
Facebook
Instagram

Related Posts

  • ブログサムネイル画像

    2024年7月23日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    ローズアイル蒸留所 ディアジオスペシャルリリース 味わいと香りをレビュー / 代々木上原 Whisky Gibier

  • ブログサムネイル画像

    2024年7月20日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    アードベッグ 13年 アンソロジー ザ ハーピーズテール アードベギャンを沸かせたソーテルヌカスク / 代々木上原 Whisky Gibier

  • ブログサムネイル画像

    2024年7月16日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    シークレットスペイサイド 12年 2008 ウイスキーミュウ 進撃の巨人の中身はシェリー樽で有名なあの蒸留所 / 代々木上原 Whisky Gibier

  • ブログサムネイル画像

    2024年7月13日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    アードモア蒸留所 2010 10年 ザ ポスター スリーリバーズ ティーチャーズのキーモルト / 代々木上原 Whisky Gibier