シガーの選び方２ / 吉祥寺 Vision
先日、シガーの選び方の記事を上げました。
今回は選び方第二弾です。
前回、シガーの選び方の記事で、長さ、太さ、ブランド、状態、香り、価格という
６個のチェックポイントについてご紹介しました。
その中でも見た目でわかりやすく、選ぶときに重要な始めの
３つの要素、長さ、太さ、ブランドについてご説明します。
１．長さと太さとブランドの違いによる強さの違い。
前回、ブランドには大雑把に分けて５段階に強さが分かれているとご説明しました。
例えば、強いのがボリバー、弱いのがホヨーという形でご紹介しました。
そして、短いものは強く、長いものは始めは弱く後半強い、
太いものは強く、細いものは弱いとご説明しました。
では、ボリバーの細くて長いものと、ホヨーの太くて短いもの、どちらが強いでしょうか？
２，強さとブランドの違い。
ボリバーの細くて長いものと、ホヨーの太くて短いものは、
本来弱いブランドのはずのホヨーの、太くて長いもののほうが強く感じます。
個人的な意見はあると思いますが、私の経験上強いです。
ただし、ボリバーの細くて長いものも、吸い進めて行くと短くなるため、
徐々に強くなっていきます。
そのため、最終的にはボリバーのほうが強く感じることになると思いますが、
最初の口当たりはホヨーのほうが強く感じます。
吸いやすさでシガーを選ぶのであれば、ブランドよりも
長さと太さのバランスで決めたほうが間違いは無いと想います。
では、ブランドの違いと言うのはどこにあらわれるのかというと、葉の性質に出ます。
例えば、先ほどのボリバーですが、強いと言われていますが、
確かに煙の重さのようなものはありますが、シガーによくある
スパイシーな刺激が少ないように感じます。
そのため、一部の人には実は吸いやすいシガーとして認識されていたりします。
これは私がいろいろな方にヒアリングした上での総合的な結果です。
モルトで例えるなら、マッカランなどのシェリー系。
例えば、ホヨーは、柔らかな吸い心地と薄めにややスパイシーさがあります。
モルトで例えるならグレンリベットなどのバーボン樽系。
例えば、コイーバは白檀のようなお香のフレーバーがあるものがあります。
モルトなら独特の味わいのあるスプリングバンク。
これも強さ弱さに関係ない、味の部分です。
コイーバが好き、コイーバしか吸わないという人がいるのですが、
それはそういうフレーバーに惚れ込んでいるのだと思っています。
なるべくすべてのシガーをテイスティングするようにしているのですが、
テイスティングをしてもうまく表現出来ないのが残念です。今後精進していきます。
全く同じブランド、長さ、太さでも１本１本味わいが違うのが特徴。
これはボトラーズの違いによる差異と思い、また、火をつけるまで
１本単位ではテイスティング出来ないものなので、
選んだ時の自分の直感を信じるしかないと思っています。
そのため、より納得性を持っていただくためにも、状態の良さ、
香りを確認してから吸っていただくようにしています。
前回も書いたとおり、これは私が当店でシガーを販売する中で
経験値として積み上げたもので、一般的なものでは無いと想います。
実際に体感した上でのフィードバックをいただけると
とても参考になりますので是非お願い致します。
この記事が、皆様のより良いシガーライフの一助となればと想います。
ちなみに、私が一番好きなのは、パルタガス ８９８バーニッシュ。
パルタガスは一番強いと言われるブランドですが、８９８バーニッシュは細く長いシガーで、
吸い始めはとてもマイルドで、時間をかけてゆっくりと変化していくのが好きです。
私は強いシガーは苦手ですが、強いブランドの細くて長いシガーが好きというのは、
上記の経験則とあっていると思っています。ご参考まで。
Wataru Kobayashi
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