2024/02/07
世界最大のビールの祭典、オクトーバーフェストに代表されるビール大国、ドイツ。
ドイツビールを語る上で忘れてはならない「ビール純粋令」が施行されたのは1516年のこと。
当時のビールの粗悪さを憂いたバイエルン地方の君主、ウィルヘルム4世が「ビールは大麦とホップ、水以外のものを用いて醸造してはならない」と定め、以降ドイツビールの品質を向上させるきっかけとなります。
今回はそんな古くから受け継がれた伝統の製法に、混じり気のないスッキリとした味わいが特徴のドイツビールをご紹介いたします。
4.9% ピルスナー ドイツ
ケーニッヒ・ピルスナーは1858年に創業された歴史あるドイツビール。
ピルスナーの王様とも言われ、ミネラル豊富な水源と厳選されたモルトとホップを使用したバランスの良い仕上がり。日本のプレミアムモルツも開発の際にお手本にされたという逸話もあり、まさに世界を代表するピルスナーと言えるブランドです。
透明度の高いクリアで鮮明な味わい、ドライな苦味とライトなボディが飲み進め易いテイスト。
元祖ピルスナーと呼ばれるチェコのブドバーやウルケルとの比較もぜひオススメしたいビールです。
5.5% ヴァイツェン ドイツ
ヴァイスビアは南ドイツ発祥のスタイルで、50%以上の小麦を使用したクリーミーな泡立ちの白ビール。
ヴァイスは白、ヴァイツェンは小麦を意味し同義で用いられ、酵母入りの濁った外観のものは酵母意味するへーフェと合わせて呼ばれます。
パウラーナー社は、バイエルン州の州都ミュンヘンにある1634年設立の歴史ある醸造所で、オクトーバーフェストの6大公式ブルワリーのひとつです。
同社のヘーフェヴァィスはドイツでNo.1のシェアを誇り、優しい酵母の甘みとフルーティーでまろやかな喉越しが特徴。
ややオレンジがかった色合いに、芳醇なバナナやクローヴの香り、柔らかで滑らかな口当たりがお楽しみいただけます。
4.8% シュヴァルツ
ドイツはバート・ケストリッツ村で、1543年に創業のケストリッツァー醸造所。
ドイツで最も歴史のある醸造所のひとつ。
伝統的な原料を使用し、上品で軽やかな味わいのビールを醸造しています。
詩人ゲーテがこよなく愛したビールとしても有名です。
シュヴァルツとは、ドイツ語で『黒』を意味する言葉。
黒ビールと聞くと、濃厚な味わいを想像する方も多いかと思いますが、意外にも苦みは弱くラガーのシャープでクリアな味わいを楽しむことができます。
良質のホップを使用し、クリーミーな泡とビターチョコを思わせるまろやかな苦味が特徴的。
すっきりとした香ばしい黒ビールをぜひ!
4.8% ピルスナー ドイツ
スッキリとした味わいのピルスナーは4種類に分類され、豊かなコクの”クラシック”、薄めの色合いで麦の甘みを感じる”ザウアーレンダー”、明るい黄金色でコクのある”南ドイツ”、ホップの苦味の効いた”ハンゼアティシュ”があります。
1753年創業のヴァルシュタイナー社のピルスナーは、そのうちのザウアーレンダー・ピルスナーの最も代表的な銘柄のひとつ。
オランダ、ベルギーと国境を接するヴァルシュタインという町で醸造されています。
国民に広く支持されている最も人気のあるビールで、透明感のある黄金色が美しい、国内シェアもトップクラスを誇るビールです。
世界的な名水と評されているカイザー・クベッレ泉の天然水を使用しており、口当りが軽くデリケートな味わいです。
5.4% ヴァイツェン ドイツ
1000年以上の歴史を誇る、現存する世界最古の醸造所・ヴァイエンステファン。
西暦725年に建てられた修道院で作られていたのが始まりで、当時この辺りは綺麗な水に恵まれず、水を一度煮沸してつくるビールは、安全な飲み物として重宝されていました。
以来その修道院でビールをつくり、巡礼者に販売もして修道院の修繕や慈善事業に充ててきた歴史ある醸造所です。
19世紀になると修道院は解体されてしまったものの、醸造所はバイエルン王室の所有となり、現在に至るまで続いてきました。
第一次世界大戦後は州立に移行し、現在は同じ敷地内にミュンヘン工科大学の醸造学科も置かれ、最先端のビールの研究や教育が行われています。
また世界の酵母バンクとも呼ばれ、150種類以上の酵母をストックし、世界中のビール会社に販売等も行なっている、歴史と伝統、最新技術を併せ持つ蒸留所です。
バナナやクローヴの香りにフルーティーで軽快な味わい。
世界最古の醸造所が誇る白ビールは、香りや芳醇さが格別の味わいです。
目黒リパブリック Beer&Burger
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