2020/03/01
平井のブログ第24弾はグレンドロナック蒸留所をご紹介致します。
グレンドロナック蒸留所はスコットランドのハイランドにある蒸留所で、製造はウィリアム・ティーチャズ&サンズ社が行い、販売はアサヒビールが行なっています。
また、ティチャーズのキーモルトとして有名です。
グレンドロナック蒸留所は地元の地主であるジェームス・アラデスによって1826年に設立されました。
続いて製造工程ですが、原料は地元ハイランド産地方で作られた大麦を100%使用。
仕込み水は蒸留所から約7キロ離れた「the Source」と呼ばれる泉の水と敷地内の井戸水を使用しています。現在でも一部はフロアモルティングによって製麦を行っております。
ウォッシュバックはオレゴンパイン製で、環境を意識した二酸化炭素の回収装置が完備されたもの使用。
ポットスチルはボールヘッド型で初留2基・再留2基の全4基で行っています。
ポットスチルを蒸留するための熱源は、創業当初から石炭による直火焚きによるものでしたが、2005年に廃止。(グレンドロナック蒸留所はスコットランドで最後まで石炭直火焚きを行っていました。)
現在はスチームによる熱源へと切り替えられました。
そして熟成ですが、ここがグレンドロナック蒸留所の1番の特徴です。
グレンドロナック蒸留所は熟成に使用する樽の大部分にシェリー樽を使っています。
創業当時からヨーロピアンオークのシェリー樽で熟成をおこない、辛口のオロロソと甘口のペドロヒメネスを組み合わせ、他の蒸留所にない味わいを追求し続けています。
そして冷却濾過無し(ノンチルフィルタード)、カラーリングも行わずボトリングしています。
グレンドロナックにしかないスイート、フルーティな味わいを是非お楽しみ下さい。