スコッチモルトウイスキー解説評価 グレンファークラス蒸留所 / 吉祥寺 Vision

グレンファークラス

グレンファークラス蒸留所について、徹底解説していきます。

 

グレンファークラスの地理

生産国:スコットランド
地域:スペイサイド

 

グレンファークラス蒸留所データと蒸留設備

所有者:J.&G.グラント社
設立年:1836年
年間生産能力:350万リットル
仕込水:ベンリネス山中腹の泉
糖化槽:16.5トン
発酵槽:ステンレス12基
蒸留器:初留3基、再留3基
熟成庫:

 

グレンファークラスの解説

グレンファークラス蒸留所はスペイサイドのスペイ川中流域にある蒸留所。
ゲール語で「緑の草原の谷間」を意味する言葉で、その名の通り広々とした草原と眼科にスペイ川の谷を望むことができる立地にあります。
グレンファークラスは1836年創業ですが、1865年にグラント家が経営に乗り出し、その後150年以上家族経営を続けています。

製造上の特徴は、ワンバッチが16.5トンと大変巨大で、これは新マッカラン蒸留所ができるまで最大を誇っていました。
また、蒸留器は6基で、その全てがガスの直火焚きを維持しているというのもこだわりとなっています。
樽熟成はすべてシェリー樽で、ヨーロピアンオークのオロロソシェリー樽を使用しています。(ボトラーズからのリリースでバーボン樽を見ることがたまにあり、オフィシャルではリリースしない例外という位置づけだと思います。)これらの樽は、1980年代にスペインのボデガのホセ・ミゲル・マルティン社と定形し、そこから供給を受けることで安定的に入手しているとのこと。
また、他の蒸留所ではファーストフィル、セカンドフィルの樽しか使わないのが主流なのに対し、グレンファークラスはフォースフィルまで使用するのも特徴です。

また、グレンファークラスは、スコッチモルトウイスキーソサエティの樽を供給した最初の蒸留所としても有名で、当時、シングルカスク、カスクストレングスを飲む文化がなかった時代の先駆けとなっています。

 

グレンファークラスのラインナップ

グレンファークラスSMWS11190

スコッチモルトウイスキーソサエティ 1.190 Smoky Chipotle Bloody Mary

旧ボトルのソサエティボトルで、リフィルのホグスヘッド樽で21年熟成されたもの。
スモークチーズやソーセージのような肉肉しいスモーク感と、後半に行くに従いチョコレートやクッキーなどの甘いフレーバー、フィニッシュにまたタバコのようなスモーク感がある複雑なボトルです。

 

グレンファークラスSMWS1229

スコッチモルトウイスキーソサエティ 1.229 Frisky, feisty and full of pep

日本語訳が「陽気ではつらつとしていて元気いっぱい」というボトル。
強く焦がした新樽で熟成されたボトルで、熟成年数8年ながらも樽の影響を大きく受けて、しっかりとした熟成感のあるウイスキー。
香りはシェリー、焦げたオーク、シナモン、ケーキ。口当たりはややスパイシーで唐辛子や生姜、その後樽感から来る焦げたパンやチョコレート、燃えている薪などのフレーバーがあります。

 

グレンファークラスの年表

1836年 ロバート・ハイが蒸留所を創業
1865年 ロバート・ハイが亡くなり、ジョン・グラントと彼の息子のジョージが蒸留所を買収。グレンリベット蒸留所のジョン・スミスに蒸留所を貸し出す。
1870年 ジョン・スミスがクラガンモアを創業するために辞任し、J&Gグラント社が引き継ぐ
1889年 ジョン・グラントが亡くなり、ジョージ・グラントが引き継ぐ
1890年 ジョージ・グラントが亡くなり、妻のエルシーがライセンスを引き継ぎ、息子のジョンとジョージがオペレーションを担当
1895年 ジョンとジョージが蒸留所を引き継ぎ、パティソン・エルダー社とともにグレンファークラス・グレンリベット社を創業。
1898年 パティソン社が破産。グレンファークラスが改修のあと財政難に陥るが、貯蔵していたウイスキーを抵当に入れ、エルギンのウイスキーブローカーのR.I キャメロンに売却し、存続させる
1914年 ジョンが体調不良により退社し、ジョージ一人体制になる
1948年 蒸留所100周年記念を行う。実際の記念日は第二次世界大戦と重なったため、9年遅れで実施
1949年 ジョージ・グラント・シニアが亡くなり、息子のジョージ・スコットとジョン・ピーターが蒸留所を引き継ぐ
1960年 蒸留器を2基から4基に増設
1968年 グレンファークラスが最初のカスクストレングスシングルモルトを発売。後のグレンファークラス105
1972年 フロアモルティングを廃止。モルトを外部からの購入に切り替え
1973年 ビジターセンターをオープン
1976年 蒸留器を4基から6基に増設
2002年 ジョージ・S・グラントが亡くなり、息子のジョン・L S・グラントが会長に就任
2003年 2つのギフト缶(10年、105カスクストレングス)を発売
2005年 ジョン・グラント生誕200周年を記念して、50年熟成を発売
2007年 ファミリーカスク(43年の連続するヴィンテージのシングルカスクシリーズ)を発売
2008年 ファミリーカスクの新シリーズを発売。グレンファークラス105、40年を発売
2009年 ファミリーカスクのサードリリースを発売
2010年 40年熟成と、ファミリーカスクの新ビンテージを発売
2011年 チェアマンズリリース、175周年記念ボトルを発売
2012年 58年熟成、43年熟成を発売
2013年 免税店向けに18年熟成、25年クオーターカスクを発売
2014年 60年熟成、1966シングルフィノシェリーカスクを発売
2015年 1956シェリーカスクとファミリーリザーブを発売
2016年 40年熟成、50年熟成、1981ポート、1986カスクストレングスを発売
2018年 22年熟成105カスクストレングスを発売
2019年 グレンファークラストリロジーを発売
2020年 パゴダルビーリザーブ62年、63年熟成を発売
2021年 185周年記念ボトル、35年、50年を発売

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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