グレンマレイ蒸留所 スコッチモルトウイスキー解説評価 / 吉祥寺 Vision

グレンマレイ蒸留所について、徹底解説していきます。

• グレンマレイの地理
• グレンマレイ蒸留所データと設備
• グレンマレイの解説
• グレンマレイのラインナップ
• グレンマレイの年表

1. グレンマレイの地理

生産国：スコットランド
地域：スペイサイド

2. グレンマレイ蒸留所データと設備

所有者：ラ・マルケニケーズ社
設立年：1897年
年間生産能力：570万リットル
仕込水：ロッシー川
ワンバッチ：10.1トン
発酵槽：ステンレス14基
蒸留器：初留3基、再留6基
熟成庫：

3. グレンマレイの解説

グレンマレイ蒸留所は1897年創業の蒸留所で、エルギンの中心部から少し外れた住宅街の裏に建てられています。
この地方としては気候が温暖で、ほかのスコットランドに比べて夏が40日も長いと言われているのが特徴で、別の面から見ると、スコットランドに夏は存在しないという意味ともとれます。

現在の蒸留所は18世紀にウェストブルワリーというビール工場があった場所で、それを改装したものとなっています。
それがマクドナルド＆ミュアー社が買収、1996年にグレンモーレンジィ社に名称を変更、さらにモエヘネシールイヴィトン社に買収されました。
それをさらに現在はフランスのラ・マルケニケーズが買収しています。

仕込みはワンバッチ10.1トンで、発酵槽はステンレスが14基、蒸留器は初留3基、再留6基となっています。
生産量も570万リットルと多めとなっていますが、さらにマシュタンと発酵槽、2基の蒸留器を導入して890万リットル規模の巨大蒸留所に回収中トのことです。

4. グレンマレイのラインナップ

スコッチモルトウイスキーソサエティ　35.326　All the dark things
「すべてが奥深い」という題名のソサエティのボトル。
バーボン樽で13年熟成された後、ファーストフィルのオロロソ樽で追加熟成されたものです。
非常に濃厚なドライフルーツやチョコレートのような香りと、ややスパイシーですがアルマニャックのような甘みがある重めのフレーバーのウイスキーです。

5. グレンマレイの年表

1897年　1830年に建てられたエルギンウェストブルワリーをグレンマレイ蒸留所に復元、再建築
1910年　蒸留所閉鎖
1920年　財政難のため、蒸留所は売りに出されることになる。買い手はマクドナルド＆ミュアー
1923年　蒸留再スタート
1958年　蒸留所回収、フロアモルティングをサラディンボックスに入れ替え
1978年　自社モルティングをやめる
1979年　蒸留器を4基に増設
1996年　マクドナルド＆ミュアー社がグレンモーレンジィ社に名前を変更
1999年　シャドネイ樽ノンエイジ、シュナン・ブラン樽12年、16年の3つのウッドフィニッシュを発売
2004年　ルイヴィトンモエヘネシーがグレンモーレンジィ社を買収。1986カスクストレングス、20年、30年を発売
2006年　1963ヴィンテージ、1964ヴィンテージ、新しいマネージャーズチョイスを発売
2007年　新しいマウンテンオークを発売
2008年　ラ・マルケニケーズ社が蒸留所を買収
2009年　14年ポートフィニッシュ、8年赤ワインカスクを発売
2011年　2つのカスクフィニッシュ、10年シャルドネ熟成を発売
2012年　2003シュナン・ブランを発売
2013年　25年ポートフィニッシュを発売
2014年　グレンマレイクラシックポートフィニッシュを発売
2015年　グレンマレイクラシックピーテッドを発売
2016年　クラシックシャルドネフィニッシュ、クラシックシェリーフィニッシュ、15年、18年を発売
2017年　グレンマレイマスタリーを発売
2018年　10年ファイヤードオークを発売
2019年　グレンマレイラムアグリコールを発売
2020年　13年マディラカスクを発売
2021年　30年シェリーフィニッシュ、14年ソーテルヌカスクを発売
2022年　ウェアハウス1コレクションのバッチ2を発売

Wataru Kobayashi 小林渉

Vision Whisky Bar ヴィジョン
吉祥寺／東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
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