グレンオード蒸留所 スコッチモルトウイスキー解説評価 / 吉祥寺 Vision

2023/03/15

グレンオード

グレンオード蒸留所について、徹底解説していきます。

 

  1. グレンオードの地理
  2. グレンオード蒸留所データと設備
  3. グレンオードの解説
  4. グレンオードのラインナップ
  5. グレンオードの年表

 

1. グレンオードの地理

生産国:スコットランド
地域:ハイランド

 

2. グレンオード蒸留所データと設備

所有者:ディアジオ社
設立年:1838年
年間生産能力:1190万リットル
仕込水:オルト・フィオナド川
ワンバッチ:
発酵槽:オレゴンパイン22基
蒸留器:初留7基、再留7基
熟成庫:

 

3. グレンオードの解説

グレンオードは1838年創業の蒸留所で、トーマス・マッケンジーにより建てられました。
買収を数回繰り返した後、1923年にジョン・デュワー&サンズ社が買収。DCL傘下になった後、現在はディアジオ所有となっています。

グレンオードはディアジオが所有する蒸留所の中で、ローズアイルに次ぐ2番めの大きさを誇ります。
グレンオードには第1、第2の2つの生産棟があり、両方ともマッシュタンは12.5トンと巨大な設備となっています。
発酵槽は22基ですべてオレゴンパイン製、蒸留器は第1に6基、第2に8基、これらの形状はすべて同じ形となっています。

グレンオードには蒸留所としての機能以外にも製麦施設としての機能があり、現在クライヌリッシュやティーニニック、タリスカーで使用されている麦芽を供給しています。
もともと1961年にサラディンボックス式のモルティング設備を導入しましたが、その後1968年にドラム式を追加、1983年にサラディンボックス式を中止し、その跡地が現在の第2蒸留棟となっています。
ドラム式はその後拡張して、現在は18基の浸麦槽で2日間スティーピングし、それを18基のドラム式製麦機で4日かけて製麦します。
乾燥させるキルンは4棟あり、2つがノンピート用、もう2つがピート用として使い分けています。
グレンオードが作る麦芽の量は年間4万5000トンとなっています。

グレンオードは現在オフィシャルボトルは、「シングルトンオブグレンオード」という名前でリリースされており、ディアジオが展開するシングルトンシリーズの一角となっています。
他にダフタウン、グレンダランがリリースされており、この3つの蒸留所をシングルトンという名前で販売、シングルモルト売上No.1のグレンフィディックに追いつき、追い越すことを目指しています。
中でもグレンオードの人気が高いそうで、現在年間100万ケースの販売が目標とのこと。
年間100万ケースを達成しているのはグレンフィディック、ザ・グレンリベット、マッカランの3つだけであり、ディアジオ社からそこに初めて食い込む蒸留所になりそうです。

 

4. グレンオードのラインナップ

グレンオードADラトレー

グレンオード 2009 12年 A.D.Rattray

バーボン樽で熟成させた後、シェリー樽で2年追加熟成させたグレンオード。
色はそこまでシェリー樽の色味ではないですが、香りにかなり濃厚なシェリー樽の風味がでており、甘さとビターさを兼ね備えたボトルとなっています。

 

グレンオード信濃屋

グレンオード 2009 11年 信濃屋

信濃屋オリジナルボトル。
バーボン樽熟成の非常に良いところが出ており、いわゆる麦芽の甘さと樽のはちみつやバニラのような甘さが相乗効果をもたらしているスムーズながら濃厚なボリュームのあるボトルです。

 

5. グレンオードの年表

1838年 トーマス・マッケンジーが蒸留所を創業
1855年 アレクサンダー・マクレナンとトーマス・マクレガーが蒸留所を買収
1870年 アレクサンダー・マクレナンがなくなり、彼の未亡人が引き継ぎ、銀行家のアレクサンダー・マッケンジーと結婚
1877年 アレクサンダー・マッケンジーが蒸留所をリースに出す
1878年 アレクサンダー・マッケンジーが新しいスチルハウスを建設、生産開始までこぎつけたが家事で喪失
1896年 アレクサンダー・マッケンジーがなくなり、蒸留所がジェームズ・ワトソン社に15800ポンドで売却される
1923年 ジョン・ジャベス・ワトソン(ジェームズ・ワトソンの息子)がなくなり、蒸留所がジョン・デュワー&サンズ社に買収される。蒸留所名がグレンオランからグレンオードに変更される
1961年 サラディンボックス式を導入
1966年 蒸留器を2基から6基に増設
1968年 ドラム式モルティングを導入
1983年 サラディンボックス式をやめる
1988年 ビジターセンターをオープン
2002年 12年を発売
2004年 25年を発売
2005年 30年をディアジオスペシャルリリースとして発売
2006年 シングルトンオブグレンオード12年を発売
2010年 シングルトンオブグレンオード15年を台湾で発売
2011年 発酵槽を2基追加。生産量を25%増強
2012年 シングルトンオブグレンオード カスクストレングスを発売
2013年 シングルトンオブグレンオード シグネチャー、トリニテ、リベルテ、アーティザンを発売
2015年 マスターズカスク40年を発売
2017年 41年をアジア向けに発売
2018年 14年トリプルマチュアードをスペシャルリリースとして発売
2019年 43年、18年を発売
2022年 34年プリマ&ウルティマ、15年スペシャルリリースを発売

 

Wataru Kobayashi 小林渉

Vision Whisky Bar ヴィジョン
吉祥寺/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
0422-20-2023
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