スコッチモルトウイスキー解説評価 グレンスコシア蒸留所 / 吉祥寺 Vision

グレンスコシア

グレンスコシア蒸留所について、徹底解説していきます。

 

グレンスコシアの地理

生産国:スコットランド
地域:キャンベルタウン

 

グレンスコシア蒸留所データと蒸留設備

所有者:ロッホローモンド社(ヒルハウスキャピタルマネジメント社の子会社として運営)
設立年:1832年
年間生産能力:80万リットル
仕込水:クロスヒル湖、蒸留所の井戸水
糖化槽:ワンバッチ2.8トン
発酵槽:ステンレス9基
蒸留器:初留1基、再留1基
熟成庫:

 

グレンスコシアの解説

グレンスコシア蒸留所はキャンベルタウンの蒸留所。
19世紀後半は30近い蒸留所があり、ウイスキーづくりが大変盛んな場所でしたが、その後衰退し、現在は3つのみが残っており、その一つがこのグレンスコシアです。
キャンベルタウンは、大麦の主産地であったこと、石炭の鉱脈があったこと、天然の良港に恵まれていたことなどからウイスキーの産地として発展したのですが、石炭が掘り尽くされ、海運が時代遅れとなり、アメリカ禁酒法時に粗悪なウイスキーをアメリカ向けに輸出していたことなどから一気に衰退しました。
グレンスコシアは1832年操業でしたが、禁酒法時代の1930年に当時のオーナーのダンカン・マッカラムが自殺。
一時閉鎖と再開を何度も繰り返し、1979年以降に100万ポンドの巨額を投じて大改修を行い、現在は中国の投資会社のヒルハウスキャピタルマネジメント社が所有、ロッホローモンド社が子会社として運営しています。

グレンスコシアは大変小さい蒸留所で年間生産能力は80万リットルとかなり少なめ。
ワンバッチは2.8トンでステンレスの発酵槽9基で128時間という大変長い時間をかけて発酵されます。
ノンピートを中心に製造し、年間4週間だけピーテッドを製造しており、19ppmと25ppmの2種類を製造しています。

下記の年表を見ていただく通り、買収によるオーナー変更ばかりで、なかなか不遇な蒸留所です。ロッホローモンド社で安定してくれるといいのですが。

 

グレンスコシアのラインナップ

キャンベルタウン 4年 ノーススター

Campbeltown 4y Nroth star
キャンベルタウン 4年 ノーススター

蒸留所名非公開ですが、中身はグレンスコシアと言われているボトルです。
元デュワーラトレー社のブランドアンバサダーのイアン・クラウチャー氏が2016年に立ち上げたボトラーズで、ノンチルフィルター、カスクストレングスでボトリングするというコンセプトのボトラーズです。
キャンベルタウン独特の塩の風味と樽由来の甘さがあり、4年という短い熟成を感じさせないボトルです。

 

グレンスコシアスコッチモルトウイスキーソサエティ

Glenscotia SMWS 93.148 Tour de force
グレンスコシア スコッチモルトウイスキーソサエティ 93.148

ソサエティからリリースされているグレンスコシアです。
ピーテッドで12年熟成。10年間バーボンホグスヘッド樽で熟成された後、ファーストフィルのポート樽で追加熟成されたものです。

こちらもスモークされたソーセージやハムなどに例えられる塩っぽさとスモーキーフレーバーが大変素晴らしいボトルです。

 

グレンスコシアの年表

1832年 スチュワート家とガルブレイス家が蒸留所を創業
1895年 ダンカン・マッカラムに蒸留所を売却
1919年 ウェストハイランドモルトディスティラー社が買収
1924年 ウェストハイランドディスティラー社が倒産、ダンカン・マッカラムが買い戻す
1930年 蒸留所生産中止、ダンカン・マッカラムが自殺
1933年 ブロッホブラザーズ社が買収、蒸留再スタート
1954年 ハイラムウォーカー社が買収
1955年 ギリース社が新しいオーナーとなる
1970年 ギリース社がアマルガメットディスティルドプロダクトの傘下に入る
1979年 蒸留所復興に向け改装
1984年 蒸留所生産中止
1986年 アマルガメットディスティルドプロダクトがギブソンインターナショナルに買収される
1989年 蒸留所再スタート
1994年 グレンカトリーヌボンデッドウェアハウス社が買収、蒸留所閉鎖
1999年 ロッホローモンド社がスプリングバンクのスタッフを借りて蒸留再スタート
2000年 ロッホローモンド社が5月より自社スタッフで操業開始
2005年 12年熟成をリリース
2006年 ピーテッドバージョンをリリース
2012年 新商品としてラインナップ変更。10年、12年、16年、18年、21年をリリース。
2014年 10年とノンエイジをリリース。両方ヘビーピート
2015年 新商品としてラインナップ変更。ダブルカスク、15年、ヴィクトリアーナをリリース
2017年 25年、18年を免税店向けにリリース
2019年 蒸留所をヒルハウスキャピタルマネジメントに売却。2003年ヴィンテージと45年熟成をリリース
2021年 46年熟成をリリース

 

Wataru Kobayashi  小林渉

Vision  Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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