グレンウィヴィス蒸留所 スコッチモルトウイスキー解説評価 / 吉祥寺 Vision

2023/08/02

グレンウィヴィス

グレンウィヴィス蒸留所について、徹底解説していきます。

 

 

1. グレンウィヴィスの地理

生産国:スコットランド
地域:ハイランド

 

2. グレンウィヴィス蒸留所データと設備

所有者:グレンウィヴィスディスティラリー社
設立年:2017年
年間生産能力:14万リットル
仕込水:
ワンバッチ:
発酵槽:ステンレス6基
蒸留器:初留1基、再留1基
熟成庫:

 

3. グレンウィヴィスの解説

グレンウィヴィス蒸留所は2017年に新しく出来た蒸留所。
場所はハイランドのディングウォールという町から北西に約3キロの位置にあります。
創業者は英国空軍のヘリコプターパイロットををしていたジョン・マッケンジー氏が、クラウドファンディングで資金を集めて立ち上げた蒸留所で、マイクロディスティラリーにカテゴライズされるレベルの大きさながら設備は大変いいものを購入しています。

ディングウォールの土地の近くには、過去にフェリントッシュ蒸留所という蒸留所がありました。
このフェリントッシュ蒸留所はダンカン・フォーブスという人が経営していた蒸留所で、1700年代にジャコバイトの反乱の際に反乱側に立たず常に政府側に立ったことから、ジャコバイトの標的にされ、焼き討ちにあってしまいます。
その焼き討ちの代償として、政府はフェリンとッシュ蒸留所に免税特権を与えました。そのため大変繁盛し、かなり大規模にウイスキーを蒸留していたのですが、1784年に税制の改正により免税特権がなくなり、その後すぐに蒸留所も廃業してしまいました。
フェリントッシュ蒸留所はスコットランドの詩人のロバート・バーンズの詩にも出てきます。

元々この土地はベンウィヴィスという山があり、その山の近くに建てられた蒸留所のため、ベンウィヴィスという名前を使いたかったそうなのですが、過去この土地にはベンウィヴィスという蒸留所があり、その商標をインヴァーゴードンが持っていたため使えなかったため、近くにあったGlenskiachという蒸留所からGlenをとってグレンウィヴィスと名乗ることになりました。
「グレン」は谷を意味し、「ベン」は山を意味するのですが、以前土屋守さんのセミナーで聞いた話によると、「ベンウィヴィスのほうがどちらかというと谷っぽい、グレンウィヴィスは山っぽい」
とのこと。

 

4. グレンウィヴィスのラインナップ

グレンウィヴィス

 

GlenWyvis Batch 2
グレンウィヴィス バッチ2

日本初上陸のボトル。
バニラや洋梨、白ぶどうなどの優しい甘さが特徴。
熟成年数3〜4年でこのフレーバーは大変素晴らしい出来栄えです。
今後熟成年数の長いものが出てきたらどうなるのかと期待してしまうボトルです。

 

Wataru Kobayashi 小林渉

Vision Whisky Bar ヴィジョン
吉祥寺/東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-8 耶馬ビルB1
0422-20-2023
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