2023/06/18
Grenmorangie Barree Select Palo Cortado
グレンモーレンジィ バレルセレクト パロ コルタド
今回ご紹介するのはグレンモーレンジィ蒸留所から珍しい樽使ったウイスキーです。
最初にグレンモーレンジィ蒸留所とは、ゲール語「大いなる静寂の谷」。
創業1843年、バルブレアの共同経営者ウィリアム・マセソンがビール工場を改造して作りました。
蒸留設備で特徴的なのが、元々ジン用のスチルだった、ポットスチルのネックの高さです。
スコッチでは1番高いと言われていて、キリンと同じくらいの高さです。
仕込水はターロギーの泉、ケルピーの泉
シェリー樽などを使った後熟行うウッドフィニッシュや自分達で理想の樽を作るデザイナーカスクなど、樽にこだわった活動をしており、樽のパイオニアとも呼ばれています。
その樽のパイオニアのグレンモーレンジィが今回使ったのは、パロ コルタドです。
初めて聞いた方も多いと思いますが、簡単に説明すると、狙って作るのが難しいシェリー酒です。
一部のシェリー酒はフロールと呼ばれる酵母の膜で酸化を防いだまま作るものがあるですが、そのフロールが途中で機能せず生まれたのがパロ コルタドです。
本来作るはずだった味と、酸化することで生まれる味、両方を持った魅力的なシェリー酒です。
パロ コルタドの由来ですが、スペイン語で、パロ=斜線、コルタド=カットの意味になります。
これはフロールを持つシェリーの樽には目印で斜線を書き、途中でフロールが消えかかっているものにはカットの意味で×のようになるように線を引いているため、製造過程での目印が名前になっています。
グレンモーレンジィ パロ コルタドは、バーボン樽で8年熟成させたあと、パロ コルタドの樽で4年間熟成させています。
レーズンや蜜のような甘い香りが強く広がります。
味わいはスパイシーさやドライフルーツの甘さがある複雑な味わいにフィニッシュにはビターに変化していき、長い余韻が楽しめます。
飲む機会の少ない貴重な樽を使ったウイスキーです。
ぜひ、お試しください。
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