スプリングバンク 10年 ローカルバーレイ 品薄が続く人気ウイスキーの蒸留所基礎知識 / 代々木上原 Whisky Gibier

スプリングバンク

現在、スコットランドには100をゆうに超える数のウイスキーを製造する蒸留所がひしめき合っていますが、生産地区分として大きく6つの地域に分けられているのはご存知でしょうか。
ハイランド、ローランド、アイラ、スペイサイド、アイランズ、そしてキャンベルタウン。それぞれ地域や風土、生み出されるウイスキーの特色などから区分されているのですが、今回はスコッチの歴史を語る上では欠かせないキャンベルタウンに焦点を当ててみようと思います。

キャンベルタウンはスコットランド南西、大西洋に面したキンタイア半島の先端に位置しています。
原料の大麦の生産地かつ燃料の石炭も採れ、港町でもあったため、30近い蒸留所が軒を連ねるウイスキーの一大産地として栄えていました。
しかし、それはかつての話であり、アメリカ禁酒法時代(1920〜1933年)の頃を境に凋落の一途を辿ることとなります。
アメリカへの輸出に精を出し粗悪なウイスキーを大量生産していたことや石炭の枯渇、海運業の衰退などが重なり、人々の目はキャンベルタウンモルトから離れてしまったのです。
現在キャンベルタウンで稼働する蒸留所は3つを残すのみとなりました。

とは言え、町としては栄枯盛衰の道を経たものの、キャンベルタウンに現存する蒸留所は古き良きモルトの歴史を紡ぎ続けています。

 

Springbank Local Barley 10y
スプリングバンク ローカルバーレイ 10年

スプリングバンクは数少ない独立資本による運営から成り、モルティングからボトリングまでを自社で行う珍しい蒸留所です。
加えて今回ご紹介のローカルバーレイは蒸留所から程近い農場で収穫された大麦を100%使用、生粋のキャンベルタウンモルトと言えます。

とにかく香り立ちが良く、芳醇で濃厚な甘みとコク。
つらつらと書き連ねて参りましたが、百聞は一飲に如かず。
当店 Whisky Gibier には、スプリングバンクの他にグレンスコシアも取扱がございます。
初めての方もモルトラバーの方も、歴史と共に深みを増すキャンベルタウンモルト、是非併せてお楽しみください。

 

Keisuk Kosaka 小坂啓輔

Whisky Gibier Bar&Shop
代々木上原/東京都渋谷区西原3-21-1 1F2号
03-3466-2640
Facebook
Instagram

Related Posts

  • ブログサムネイル画像

    2024年4月23日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    グレンフィディック蒸留所 12年 世界で最も売れているシングルモルトウイスキー / 代々木上原 Whisky Gibier

  • ブログサムネイル画像

    2024年4月20日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    タリスカー蒸留所 25年 スカイ島の長期熟成シングルモルトウイスキーをテイスティング / 代々木上原 Whisky Gibier

  • ブログサムネイル画像

    2024年4月13日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    ブルックラディ蒸留所 オーガニックバーレイ 2012 SDGSへの挑戦 / 代々木上原 Whisky Gibier

  • ブログサムネイル画像

    2024年4月6日

    WHISKY BAR Whisky Gibier Scotch whisky

    バルメナック蒸留所 2012 9y ムーンブロック ウィスキーエージェンシー まるでチョコレートなシングルモルト / 代々木上原 Whisky Gibier