ストラスミル蒸留所 スコッチモルトウイスキー解説評価 / 吉祥寺 Vision
2023/08/09
ストラスミル蒸留所について、徹底解説していきます。
1. ストラスミルの地理
生産国：スコットランド
地域：スペイサイド
2. ストラスミル蒸留所データ設備
所有者：ディアジオ社
設立年：1891年
年間生産能力：260万リットル
仕込水：蒸留所の泉
ワンバッチ：9.1トン
発酵槽：ステンテス6基
蒸留器：初留2基、再留2基
熟成庫：
3. ストラスミルの解説
ストラスミルは1891年創業の蒸留所。
蒸留所の前身は製粉工場で、1880年代から90年代にかけておきたウイスキーブームに乗り、ウイスキーの蒸留所に改造されました。
当時はストラスミルという名前ではなく、グレンアイラという名前でした。
これは同じキースにあるストラスアイラを意識した名前で、いずれもアイラ川の岸辺に建てられていました。
その後、1895年にギルビー社が買収したタイミングで現在のストラスミルに改名しました。
ギルビー社はワイン商からジンの製造会社となり、その後ウイスキー産業に参入。
ストラスミル、グレンスペイ、ノッカンドオの3つの蒸留所を保有しました。
しかし1962年にIDVのいち員となり、その後の親会社の買収でグランドメトロポリタンを経てディアジオの所有となっています。
ストラスミルの仕込みはワンバッチ9.1トンで、マッシュタンはステンレスのセミロイタータン、発酵槽もステンレスが6基、蒸留器はボール型が初留再留合計4基で、再留器に精留器が取り付けられているのが特徴となっています。
ストラスミルはほとんどがJ&Bなどのブレンデッドの原酒として使用されており、ほとんどシングルモルトでは流通しないのですが、一部がボトラーズで楽しめます。
4. ストラスミルのラインナップ
ストラスミル 2011 11年 ホグスヘッドインディ
新しいオランダのボトラーズ、ホグスヘッドインポートがリリースするホグスヘッドインディシリーズ。
シンプルなラベルデザインが目を引きます。
本来の蒸留所の個性をそのまま飲み手に伝えることをポリシーにしているシリーズです。
こちらのストラスミルも、麦芽の甘さが非常によく出ており、ストラスミルの特徴が大変良くわかる1本となっています。
5. ストラスミルの年表
1891年 1823年に建てらてた古い工場でグレンアイラーグレンリベットという名前で創業
1892年 6月に落成式が行われる
1895年 ジンの会社のW.&A.キルビーが蒸留所を9500ポンドで購入し、ストラスミルに名称変更
1962年 W.&A.キルビーがユナイテッドワイントレーダーと合併（ジャスティリーニ＆ブルックを含む）、インターナショナルディスティラー＆ヴィントナーズ（IDV）となる
1968年 蒸留器を2基から4基に増設、精留器をつける
1972年 IDVがワトニー・マンに買収され、同年、ワトニー・マンがグランドメトロポリタンに買収される
1993年 オッドバインズ社のボトリングにより、1909年以来初めてストラスミルがシングルモルトとして発売される
1997年 ギネスとグランドメトロポリタンが合併し、ディアジオになる
2001年 最初のオフィシャルボトルとして、12年が花と動物シリーズで発売
2010年 マネージャーズチョイスシングルカスク1996を発売
2014年 25年を発売
Vision Whisky Bar ヴィジョン
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