ネグローニ / 赤坂見附 アルジャーノン・シノニム

2013/12/18

皆様、苦手なお酒はございますか?
私は「苦手なお酒は?」と聞かれたとき、必ず「焼酎」と答えます。

実は本当に焼酎が飲めないのです。
「体質的に」という飲めないではなく、本能的に受け付けません。笑
学生時代のトラウマです。^^;

そのトラウマを作ったきっかけは、よくある「学生のノリ」の飲み会。
お酒の強い先輩にしこたま飲まされた芋焼酎。次の日は悪夢でした。( ;´Д`)

そして、焼酎と同時にかなり飲まされた2つのお酒がありました。
それもバーテンダーの仕事を始めるまでは、絶対に口にできなかったもの。

仕事上、なんだかんだ飲む機会が増え、今では苦手意識も若干和らいだのですが、
それでもやはり、進んで飲みたいとは思えないものがあるんです。^^;

そのお酒は「カンパリ」と「ドライジン」。

当時、焼酎のボトルが空になった時、我が家にあったその2本。
地獄の酒盛りでした…(ーー;)

さて、何故そんな話をはじめたかといいますと、最近飲みに行ったいくつかのBarで、
何故か共通してその2つのお酒を使ったある有名なカクテルがオススメされていたからです。

苦いけど懐かしい思い出と共に、そのカクテルについて
ちょっと書いて見ようかなと思いました。笑

カンパリ、ジンのふたつでピンと来る方も多いかと思います。
そう、「ネグローニ」です。

カンパリ、スイートベルモット、ジンの組み合わせで構成される有名なカクテル。
「私の大敵が二つもそろっている・・・」と、絶対に飲みたくないカクテルでした。笑

しかし勉強を進めていくと、ちょっとした疑問が浮かびました。

イタリア生まれのカンパリと、スイートベルモットの組み合わせになぜジン?
オランダ生まれイギリス育ちのジンが入っていることです。

今日は皆さんご存知の方も多いかも知れませんが、ネグローニのお話。

1860年にカッソルヌオーヴォというイタリア北部の街で酒造業者、
ガスパレ・カンパリの手によって生まれたリキュール、
そしてかつての私の大敵、カンパリ。笑

長い歴史の中、カンパリをベースにしたカクテルは数多く生まれたのですが、
中でも「アメリカーノ」は、カンパリ誕生から7年後にミラノの
「カフェ・カンパリ」がオープンした際には
すでに提供されていたカクテルだといわれています。

ミラノ産のカンパリビター、トリノ産のイタリアンベルモット、
ソーダを使うこのカクテルは、「アメリカーノ」という名に反し、
材料はすべてイタリアのもの。
当時はカクテルといえばアメリカを連想させるものだったために
このネーミングになったようです。
 
一方アメリカでは、「アメリカーノ」をはじめ、カンパリが広く知られるようになるのは
それよりずっと後の1920年代以降のことでした。

禁酒法によりアルコールが禁止されていたアメリカでは、
カンパリはビターズの一種として扱われていたので、
医薬品として合法的に飲めるということで人々が飛び付いたのだとか。

その頃イタリアでは、カンパリは著名なアーティストたちとのコラボレーションによる
美しいグラフィックのキャンペーン広告が展開されます。

大物俳優やモデルをアーティスティックに撮影した写真カレンダーなどで、
大々的な宣伝活動を繰り広げていました。 

さて、ここからネグローニのお話です。

「アメリカーノ」がポピュラーになった後に登場した
もうひとつの人気カクテルが「ネグローニ」。

これは「カフェ・カソーニ」というフィレンツェのバールで、
1919年か1920年に生まれたカクテル。

その店の顧客だったカミッロ・ネグローニ卿はいつもの「アメリカーノ」に飽きていました。

同店のバーテンダー、フォスコ・スカルセッリに、ソーダの代わりに、
旅行で行ってきたばかりのロンドンへのオマージュとして
ジンを入れるようにオーダーしたことで誕生しました。
 
さらに、「ネグローニ」から派生した「ネグローニ・ズバリアート」
というカクテルも生まれました。
特にミラノでは本家「ネグローニ」の地位を奪うほどの人気になってます。

これはミラノの老舗バール「バール・バッソ」のバーテンダーが、
ジンとスプマンテを間違えて偶然できたカクテル。
イタリア語で“間違い”と言う意味の“ズバリアート”な
「ネグローニ」と呼ばれるようになったのだそうですよ。

いやいや、ジンとスプマンテを間違えるなんて・・・んなあほな。笑

このお話を知って、かつての私はジンが入ってる疑問を解消したのでした。

バーテンダーの仕事を始めて、様々なジンと出会い、
おいしいものだと感じられるようになりました。

カンパリは・・・今でも若干苦手意識がありますが。笑

とりあえず今日は、おいしいジンをご紹介します!

タンカレー マラッカジン

1990年代に発売、2004年に販売を終了したタンカレー マラッカジンのリバイバル。
元々は1893年に発売されたものを再現したものです。

ジュニパーを押さえ、シトラスを強調した甘口ジン。是非お試しください!

Takayo Mano

—–
bar Algernon Synonym / 赤坂見附

*17:00 – 0:00 (日祝定休), 17:00 – 2:00(金、祝前日)

*TEL 03-3586-0535

*港区赤坂3-10-6 雪華堂ビル 3F / Google map

銀座線・丸の内線 赤坂見附駅 10番出口より徒歩2分
半蔵門線・有楽町線・南北線 永田町駅 10番出口より徒歩2分
千代田線 赤坂駅 1番出口より徒歩6分

*facebook

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