2014/01/27
最近、良くいらっしゃるお客様の中に、京都出身の方がいらっしゃいます。
その方は上京して間もなく15年となるそうで、方言はほとんど出なくなっているようですが、
京都のお話になるとやはりすごくお詳しいのです。
その方に、京都について色々お話を伺って見ると、
私たちが勘違いしている文化がどんどん明らかになります。
それって私にとっては本当に新鮮な体験なのです。
一時私も京都に住んでいたのですが、正直、
わたしの性格と京都の文化は合わないと感じていました。
でもその方のお話を聴いていると、京都の閉鎖的なイメージが先行してしまって、
居心地の悪さを感じてしまっていたからなのだなと思い直しました。
その一番の例が、京言葉。
おっとりとした印象のある京言葉は、その昔標準語とされていたほどに認知されており、
好感をもっている方も多いかと思いますが、
私はあの遠まわしな表現があまり好きではありませんでした。
依頼や辞退を表すときには、直接的な言い方は避け、
婉曲的で非断定的な言い回しを好みます。
例えば「~して下さい」という要求をする時も、
「~してもらえやしまへんやろか」(~してもらえはしませんでしょうか)
のような遠回しな否定疑問を用います。
辞退する時も、「おおきに」「考えときまっさ」
などと曖昧な表現をすることが多いようです。
また、「主人に訊かなければ分からない」などと
他人を主体化させ、断る方法も良く用いられます。
しかし、この言葉の成り立ちにも理由があるのです。私も先日初めて知りました。
幕末、京都は維新の中心でした。
宮中で使われた京言葉と町で使われていた言葉は異なります。
織田信長から明智光秀、豊臣秀吉といった
権力交代が頻繁に行われた頃、文句や陰口は禁句でした。
現在残る京言葉の穏やかな印象とは異なり、
当時は「言葉」に対する規制が本当に厳しかったといいます。
例えばだれかに「そこにあるものを取ってください」と「依頼」することひとつにしても、
それが失礼と判断されたら即首を切られてしまうほど。
それだけ宮中には張り詰めた空気が漂っていたそうです。
「とってもらえやしまへんやろか」=「とらないことをしないでもらえますか?」
という、否定表現にすることで直接的表現をさけていたのです。
断言を避け、表現をやわらかく穏やかな言い方をすることで陰口や嫌みに聞こえない、
また本音とウソがわからない表現が生まれたというわけです。
京都の人の何を考えているか分からない、といわれてしまう理由もそこにあるのですが、
京都を訪れる人が多くなってきた今もなお
まだ理解されていない京都の文化があるからなのです。
昔から京都の方々は人を不快にさせない表現を心がけていることが、
誤解を招いてしまっているのですね。
もうひとつ、京都であまり良いイメージの無いのが「ぶぶ漬け」の文化。
友人、知人が自宅を訪ねてきた場合、帰ってほしいタイミングで
「ぶぶ漬け=お茶漬け」を進める、というのが一般的な認識。
これも京都の遠まわしな表現の中で有名なものですよね。
これも、上記した内容だけが認知されているから良くない印象になってしまっていますが、
実際伝えたいことはこのことではないのです。
これは京都の「一見さんお断り」の文化とも通じるのです。
「ぶぶ漬けは帰れの合図」ではなく「ぶぶ漬けのような粗食しかご用意できませんので、
また改めておもてなしさせてください」という意味なのです。
ぶぶ漬けを勧められてすぐに帰ってしまうのも実はマナー違反で、
1、2度遠慮する意を表してからお暇するのが礼儀です。
もちろん、1度の勧めで上がりこんでぶぶ漬けを食べるのもNG。
2、3回勧められた場合は本当にもてなしたい気持ちがあるのです。
「ぶぶ漬け」=「お引取りください」の認識は危ないですよ。
もちろんその場合、ぶぶ漬けではなく、ちゃんとしたお食事を用意しています。恐らく。
「あなたにとってはぶぶ漬け程度のものにしか思えないかもしれませんが」の意味です。
日本人特有の「つまらないものですが」の意味なのですよ。ご存知でしょうか?
「一見さんお断り」も「いきなり来られてしまっては
おもてなしの準備もできておりませんので」の意味です。
十分なおもてなしをしたいという、京都の方の優しい心から生まれた言葉や文化なのです。
京都を訪れた際には、変な思い込みを捨てて、
京都の文化に触れ合えば本当に心から楽しむことが出来るかもしれませんね!
京都もそうですが関西って案外お酒とかかわりの深い地域なんですよね。
灘、伏見の日本酒。近くの大阪には山崎蒸留所もありますね。
そして先日ご紹介したキングスバリーの京都ボトルも関西以外ではほとんど出回らないもの。
レアボトルなのです。
もう住むことは無いと思いますが、Barや蒸留所を巡りながら観光したいなと思っています。
関西のBarって行かれたことはありますか?
バーテンダーにも京言葉を話す方もいらっしゃいますし、
都内のBarとは少し違った趣があります。
オススメは祇園や先斗町などのあたりのBar。京都ボトルのラインナップも見所ですね!
関西に行かれた際には是非、Barめぐりをオススメします!
今日は知られざる京都の文化の真実でした。
実は知らないこと、面白雑学などなど毎日募集中です!
是非、Barでお話を聞かせてくださいね!
Takayo Mano
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