移籍について

2017/06/13

in: Recruit

 

ウチのような小さな会社では、
ある程度やれることがはっきりとしています。

私たちのミッションは「BARオーナーの100人輩出」、
それを叶えてくれるバーテンダーが集まる
プラットフォームを創るのが私の仕事です。

未経験からはじめても、数年後にはBARオーナーとして活躍できる。

経験者なら、すぐにでもできる。

そんな可能性を持っているバーテンダーがたくさんいます。

私たちの会社は、そこを依怙贔屓しなきゃいけない。

それでも、私たちが考える最短距離より、少しステップが必要だけれど、
同じところに辿り着くバーテンダーもたくさんいます。

彼ら彼女らには、少し先で、ベストの環境を提供することが
難しくなることがあります。

依怙贔屓する会社ですから。

 

そんな時には、ひとつの方法論として「移籍」を推奨しています。

これは周囲のBARオーナーや外食企業経営者に、
結構驚かれるし、時に否定されます。

それは大変理解できる話なんですが、今回の趣旨と逸れるので置いときます。

退職や転職ではなく「移籍」と呼ぶのは、就職先のマーケティングから、
適性な店舗の紹介、時には賃金交渉まで、
私が本人の在籍中に一緒に活動をしているからです。

BARの業界は意外に狭く、退職にネガティブも生まれやすいけど、
そのあたりも確実に回避できます。

移籍は、まだ私たちが持っていない業態やノウハウを習得することで、
キャリアの仕上げを目指すケースから、
本人の出店構想が自社エリア内になく、地域に根差すための
ワンクッションが得策であるケースなどが該当します。

もちろん、自社で活躍してくれているバーテンダーが退職するのは、
常に痛みを伴うんだけど、それでもバーテンダーのキャリア形成と
BARオーナーの100人輩出というミッションを優先します。

 

また、BARオーナーへの道を志す半ばで、やむを得ず業界を
離れなければならない事情ができた場合や、
バーテンダーとしての適性が無いと判断に至ってしまった場合、
最も大切な「自身のライフプラン」を考えれば、
あきらめるという選択肢も、やはり必要です。

しかも辞めるなら少しでも早く。

私たちの仕事から得られるスキルは素晴らしいものがあるけれど、
一般的には、まだまだマイナスキャリアにもなります。

これまで多くのバーテンダーの他業界転職を見てきての結論、
私たちが愛するバーテンダーという職業は、
だらだらと長く続けていい仕事ではなかった。

業界を離れる転職を、単純なドロップアウトとして
無関係に位置づけるのではなく、そこにも関わっていきたい。

そのために、私たちの仕事を理解してくれて、得たスキルを評価してくれる、
そして受入先として相談に乗ってくれる
他業種経営者との意見交換も積み重ねています。

 

独立開業支援を掲げながら、BARや外食他店舗への移籍、
そして他業種への転職まで支援する体制構築をするのは、
より「入口」を広げたいから。

バーテンダーの道を目指したいと考えている、まったくの未経験、
新卒大学生や企業勤めをされている方々から、
数え切れないほど相談を受けてきました。

一念発起して、強い思いと覚悟を持ってきてくれるのは素晴らしいけれど、
迷い、あきらめる人もいます。「それなら、それまでのこと」とは思わない。

私たちの仕事には、多様な出口があるから、
思い切って飛び込んできてほしい、
そう言えるプラットフォームを創りたいんです。

 

Nobuhide Kobayashi

 

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