2020/03/08
平井のブログ第25弾はスペイサイドにあるベンリアック蒸留所をご紹介致します。
創業は1898年。数々のウイスキー蒸留所建設を手がけた伝説的建築家である、チャールズ・クリー・ドイグ氏により手掛けられ、ジョン・ダフ社によって建てられました。
120年以上の歴史を持つ老舗の蒸留所ですが、長い間ブレンデッド用に原酒を提供しており、シングルモルトをリリースしたのは1994年となります。ノンピートタイプとヘビーピートタイプの2つのタイプのウイスキーを半々の割合いで製造しております。
蒸留所はエルギンの中心街から南へ約5km下ったところにあるロングモーン蒸留所に隣接するように建てられています。
早速製造工程ですが、精麦から自社で行なっており、ノンピート、ピーテッド、2種類の麦芽を扱っており、ピーテッド麦芽のフェノール値は55ppmとかなり高めです。
仕込みに使われる水はミルビュイズという泉の湧水が使われます。
発酵槽はオレゴンパイン製を主体とし、ポットスチルはストレートヘッドタイプを設置。
1970年代から1980年代にかけて拡張工事が行われ、1985年に2基だったスチルが初留2基、再留2基の計4基に増設されました。
ベンリアック蒸留所では一部フロアモルティングを行なっており、一度に行う麦芽量は10トンで、ほとんどピートを焚かずに発芽させます。
熟成にはバーボン樽が7割、シェリー樽が2割、その他、ラム、マルサラ、赤ワインなど30種類以上の多様な樽が使われています。
なんとも挑戦的でユニークな蒸留所と言えるでしょう。
ただいま注力中のベンリアック!是非召し上がってみて下さい!