BARで嗜むシガーの基礎知識 実践編 / Vision

シガ^

 

前回の記事に引き続き、シガーの吸い方です。
ドライシガーとプレミアムシガーの話と、プレミアムシガーにはブランドによってある程度強さがあるという話を書きました。
それでは実際に吸っていきましょう。

 

 

1. カットする

シガーカッター

シガーは吸口がふさがっています。そのため、吸口をカットする必要があります。

一番スタンダードなのが、フラットカットといい、ハサミで吸口をまっすぐ切る切り方です。世の中のシガーの9割はこの切り方で吸われていると言われています。空気の流れがスムーズなため、マイルドな風味になると言われています。
次にスタンダードなのが、パンチカットです。これは、吸口に丸い穴を開ける切り方で、フラットカットに比べてやや強く感じるという傾向があります。また、シガーの葉っぱは吸っている最中にポロポロと崩れる事があるのですが、このパンチカットはそれが起こりにくいという特徴もあります。
最後に今はほとんど使われていないものとして、キャッツアイという切り方があります。これは、吸口にV字のカットを入れる切り方ですが、カットするときに吸口を破壊してしまうリスクが高いため、ほとんど使われなくなりました。

写真はカットするときに使うカッターです。
左個がフラットカット用、真ん中がパンチカット用、右がキャッツアイ用です。

 

2. 着火する

マッチとターボライター

次にシガーを着火します。
シガーの着火には、シガー用の長いマッチかターボライターを使うのが一般的です。
シガーを回しながらシガーの先端をじっくりと遠火で炙るような形でつけます。

マッチを使うと、ラッパーと呼ばれる一番外側の葉を焦がしてしまうことで、味わいが落ちるという人もいますが、マッチでも焦がさずに綺麗につけることもできます。
ターボライターは今度は火力が強いため、内部を焦がしすぎてしまうという人がいますが、これも加減で綺麗につけることができます。
現在あまり使用されないもので、シダー片というものがあります。これはシガーの保管に使う木なのですが、これを着火に使用するケースもあります。香りが非常に良いのですが、シダー片の灰が軽いので飛び散る可能性が高く、グラスや食べ物に混入してしまうリスクがあるため、あまり使われなくなりました。

綺麗に回り一周赤くなるようにつけば、大丈夫です。

 

3. 吸う

シガーを吸う

着火したら吸いましょう。
吸い始める前に記念撮影などされる方も多いですが、一番最初に火をつけたタイミングではちゃんとシガーに火が回りきっていないときがありますので、一口目はなるべく早く吸ってあげましょう。
煙は肺には入れないようにして吸いましょう。

吸い方は自由ですが、ある程度美味しく吸うためのコツやマナーがあります。

美味しく吸うためのコツは、
・1分に1回くらいのペースで安定的に吸うこと。
・先端の灰をなるべく落とさずに吸うこと。2センチくらい溜め込んだら灰を落とす。
です。

早く吸いすぎると、熱により辛い煙になります。遅く吸うとマイルドになると言われていますが、遅すぎると今度は不完全燃焼の香りがして、私はあまり好みではない味がすると思っています。また、遅いと火が消えてしまいます。
先端の灰は、シガーが均一に燃える手助けとなります。灰を落としながら吸うとたまに斜めに燃えていってしまいます。これを片燃えと表現します。

さて、シガーはある程度吸い方のマナーがあります。
・灰を落とすときにトントン叩かない。
・吸い終わったらもみ消さずにそのまま置いておく。
です。

灰をトントンと叩く行為は、いらだちを表していて優雅に吸えていない表現と言われます。
また、灰をもみ消す行為は、一刻も早くその場から立ち去りたいという感情の現れと言われます。
どちらも同席している人がいた場合、あまりいい意味には捉えられませんね。

よく受ける質問で、
「シガーはどこまで吸えますか?」
という質問がありますが、シガーはフィルターが無くすべて葉っぱのため、リングを外して根元まで吸えます。
根元に近くなるにつれて辛さが増していきますが、それもまた美味しさという人もいます。
ただ、注意しなければいけないのが、シガー酔いです。
シガーはタバコと比べてもかなり強いニコチンを含んでいるため、酩酊状態に入ることがあります。自分の体調と相談しつつ、はじめは「そろそろ限界かな」という少し手前で吸い終えるようにしたほうが良いと思います。

 

Wataru Kobayashi 小林渉
Vision Whisky bar 吉祥寺
0422-20-2023
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